小出恵介、4年ぶり日本のドラマで新境地!ニューヨークでの学校生活を明かす「演技に対する考え方が変わった」<インタビュー>

2021/07/09 10:00 配信

ドラマ インタビュー

小出恵介インタビュー  撮影=阿部岳人

ニューヨークでは本格的なお芝居のトレーニングを経験


――この作品に出演する前にはニューヨークに滞在し、お芝居の学校にも通われたそうですが、役への向き合い方などは変わりましたか?

演技に対する考え方などは変わったように感じます。向こうはみんな演技のメソッドを学んだり、トレーニングをしますが、僕はちゃんと受けたことがなく、自分の勘や経験則でやってきたので。

――具体的にはどんなことを学んだんですか?

頭ではなく、感覚に委ねることでしょうか。テクニックの一つにレペティションというのがあって、考えちゃダメなんです。考えてセリフを言うなと。自動発射のようにセリフを言わないといけないトレーニングもあって、最初は「何だ、それ」と思ったんですけど、これがとても大事で。アメリカではいかにセリフがオーガニックであるかが問われるんです。事前に考えてきたものや作ってきたものをとても嫌がられたので、そういうことを意識していました。

――よりお芝居をしていないように見えるということでしょうか?

そういうことですね。何もするなと言われて、その意味が最初はわからなかったんですが、だんだんわかるようになりました。それから、相手の目だけを見て、感じたことだけを言うトレーニングもありました。つまり相手に100%集中しろと。自分のなかでプランを立てて動くことと真逆の内容でした。

――そういった経験を経て、今後やってみたい役どころなどはありますか?

今回の酒野は今までやってきたのと全く毛並みの違う役でしたが、こういうヒールのような役にも挑戦していきたいです。これまではどちらかというとイメージの良い役が多かったので、人間のダメさ、弱さ、醜さを出せる役に挑戦していきたいです。

――まずは、「酒癖50」の酒野聖を楽しみにしています。

特に後半の酒野は、めちゃくちゃですよ! 僕自身のメンタルもめちゃくちゃになりましたので、ぜひご覧ください。