<青天を衝け>演出・田中健二氏「そこが彼のすごいところ」吉沢亮らの演技力とVFXの技術力で、現代に幕末のパリを再現!

2021/07/11 20:45 配信

ドラマ

22-721(C)NHK

吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。同作は、新一万円札の顔としても注目され、“日本資本主義の父”と称される渋沢栄一(吉沢)が幕末から明治へ、近代日本のあるべき姿を追い続け、時代の渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも高い志を持って未来を切り開いていく姿を描く。

7月11日に放送された第22回「篤太夫、パリへ」では、篤太夫(=栄一、吉沢)がパリへ到着し、パリの技術や景色に驚く姿が描かれる。また、昭武(板垣李光人)はナポレオン三世の謁見式に出席し、堂々と慶喜(草なぎ剛)の名代としての役目を果たす。
そんなパリ万博のシーンは、VFXを駆使し1867年のパリを再現している。VFXとは、現在その意味は多岐にわたるが、一般的には別々に撮影された映像をグリーンバックを使うことで組み合わせること、またCGで作られた映像に人物を映し出すなど、現実ではない世界をデジタルで実現させる手段ということだという。

今回は、フランスで実際に撮影された映像に、日本で撮影された映像を合成することで作られた。パリ編の演出を務めた田中健二監督にその苦労や、役者たちの反応などを聞いた。

田中はVFXでの撮影にいたった経緯を「昨年の10月くらいまでは、フランスで撮影しようと、行けるなら行きたいねと考えていたのですが、10月の終わりにフランスで1日あたり5万人の新型コロナウイルスの感染者が報告され、11月はロックダウンされるということが発表されました。これはもうフランスでの撮影は無理だと考え、パリに行かないで“パリ編”を撮影するという決断をしたのが昨年の11月の頭くらいです」と明かした。