パリ万博のキーパーソン・徳川昭武役の板垣李光人、「身分を超えて栄一に心動かされていくところは、見どころになると思います」<青天を衝け>

大河ドラマ「青天を衝け」で徳川昭武を演じる板垣李光人 ヘアメイク=KATO(TRON)、スタイリスト=阿部絵莉香、撮影=富田一也

大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)に、徳川慶喜(草なぎ剛)の弟・徳川昭武役で出演中の板垣李光人。13歳で「花燃ゆ」(2015年、NHK総合ほか)に出演して以来、今作は2回目の大河ドラマ出演となる。

「10代のうちに2回も大河ドラマという大きな作品を経験させていただけるのはすごくぜいたくなことだと思い、喜びを感じています。前回は今よりも若かったので、あまり緊張していなかったのですが、今回は責任も感じていますし、しっかり準備をしていこうと考えていました」

昭武は14歳にして、慶喜の名代としてパリ万国博覧会に出向くという役どころ。

「徳川昭武という人物については正直知らなかったので、役をいただいてからいろいろ調べたんですが、写真を見て気高そうな印象を受けました。現代だと中学生ぐらいの年齢で、日本を代表してパリに行くという荷が重過ぎる大役を背負わされるわけですけど、慶喜が任せようと思えるほどの品位やカリスマ性、才が、昭武にはあったんじゃないかなと思っています」

気高さと知性を併せ持つ昭武を演じるため、所作を意識することは欠かせないという。

「時代劇ですし、身分も高い役なので、ある程度決まった所作はあると思うんですね。その中で自然に役を生きていかなければならないので、決まった所作を自分の中でかみ砕いて、昭武らしい動きをするよう意識しています。例えば空気を含むような動きとか、鋭いけれど柔らかさもあるようなイメージですね。実は同時期に『カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜』(2021年、日本テレビ系)も撮影していたんですが、その現場で、スタッフさんから『目が“大河”になってる』って言われました(笑)。ずっと昭武の高貴なたたずまいを意識していたから、目も険しくなっていたんですかね(笑)」