歌舞伎界初の“二刀流”尾上右近を導いた5人の大物の金言「宝物ですね、今でも」<初耳学>

2021/07/18 22:35 配信

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「日曜日の初耳学」に歌舞伎役者・尾上右近が出演した(C)MBS

右近は、2018年の清元栄寿太夫襲名の折に菊五郎が語った言葉を今も心の支えにしている。「『最初に清元もやりたいと相談されたときはどうかなと思ったけれど、今は大谷翔平選手もいる。二刀流だったり二筋道を歩む人が認められてもいい世の中だと思う。彼が役者として一生懸命やっているその姿を認めることはできるから、清元を継いで栄寿太夫としてもやっていい、という判断をしました』と言ってくださって。どうやったらこんなに大きい存在になれるんだろうと、いつも思っています」と、しみじみ語った。

役者としての兄・尾上松也「絶対に彼ならできる」


歌舞伎役者・尾上右近を導いた3人目は、“開眼させてくれた人”市川海老蔵。海老蔵は、右近が幼いころから何かと気に掛けてくれていたといい、右近の襲名披露の舞台にも出演している。右近が15歳の時には、海老蔵からの指名でともに「連獅子」の親子獅子も務めた。右近いわく「やっぱり人と人とで作品や空間を作るものなので、人と関わることはとても大事だと教えてくださった」。役者としての海老蔵の姿勢から多くのことを学んでいるという。

尾上松也は、幼少のころから家族ぐるみで行き来する“近所のお兄ちゃん”的存在。実の兄と同い年でもあり、なんでも相談する仲で恋愛相談をすることもあるという。番組では、松也がVTRで登場。前代未聞の二刀流の道を歩む右近に「何か新しいことをするっていうことは批判されて当然だし、それを乗り越えないと道は切り開けない。絶対に彼ならできると思っています」とエールを送った。

そして右近が“大抜てきしてくれた人”と敬愛してやまないのが、四代目市川猿之助。猿之助は、2015年から行う「スーパー歌舞伎II(セカンド) ワンピース」の若手公演で右近を主役・ルフィ役に指名。これをきっかけに、右近は歌舞伎ファンの間でも注目される存在となった。