歌舞伎界初の“二刀流”尾上右近を導いた5人の大物の金言「宝物ですね、今でも」<初耳学>

2021/07/18 22:35 配信

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「日曜日の初耳学」に歌舞伎役者・尾上右近が出演した(C)MBS

だが、その公演期間中にアクシデントが発生。本公演でルフィを演じていた猿之助が骨折し、舞台に出られなくなったのだ。急きょ、若手公演で同じ役を務める右近が代役を務めることに。当時、心配する右近に猿之助は「世間の注目を浴びるには、俺が骨を折ってあんたが代役やるくらいがちょうどよかったから、俺の骨折を踏み台にあんたは羽ばたいてくれ」と言葉を掛けたという。

この金言は、右近を奮い立たせた。「本当に受け止めきれなかったですし、それぐらいの気持ちで思ってくださっているってことは宝物ですね、今でも」と振り返った。

勘三郎、七代目菊五郎、海老蔵、猿之助、松也と、歌舞伎界の大物たちに導かれ、史上初の“二刀流”として歩む右近。さらに現在は、上演中のミュージカル「衛生」~リズム&バキューム~(7月25日まで東京公演、その後大阪・福岡公演あり)に古田新太とともに主演している。

「何か前例のないことをやることによって前例が生まれて、これができるなら別のやり方もある、という可能性が生まれて。その連鎖で伝統は脈々と生き続けていると思うので。僕も、認めてもらってやらせてもらえていることが、最終的に歌舞伎のためになったと思ってもらえるように全うしたい」とさらなる精進を誓った。