<朝ドラ>モネの“お相手”は菅波先生か…?「半青」「なつぞら」等“どんでん返し”の前例も

2021/07/31 07:30 配信

ドラマ コラム レビュー

【写真を見る】ついに!百音(清原)と菅波(坂口)“奇跡”の再会シーン「おかえりモネ」第54回 (C)NHK

朝ドラですれ違った人たち


朝ドラではたいていあらかじめ“ヒロインの夫”というように役の属性が紹介されるので、安心して見ることができる。ところがごくまれに途中まで誰が相手役なのかわからないこともある。

「―モネ」のようにどうなるの〜?と引っ張った朝ドラといえば、前述の「半分、青い。」。

主人公・鈴愛(永野芽郁)のソウルメイトとして律(佐藤健)は最初から絶対的な存在ではあったが、鈴愛は途中、別の人と結婚し紆余曲折を経て律と結ばれる。お互い、誰よりも理解し合っているにもかかわらず、なかなか結ばれないもどかしさがドラマの味わいになっていた。

「なつぞら」(2019年度前期)では主人公・なつ(広瀬すず)には心の友・天陽(吉沢亮)がいた。

ふたりは東京と北海道と生きる場所が離れていながらも心は繋がっている。精神的に強く結ばれながら、天陽は地元で結婚してしまう。なつも東京で結婚し、それでもずっと心の友でいるという不思議だけど素敵な関係を最後まで築いた。

「梅ちゃん先生」(2012年度前期)は主人公の梅(堀北真希)は医師・松岡(高橋光臣)と喧嘩しながらいい関係を築いていたが、結局は幼なじみのノブ(松坂桃李)と結ばれる。

古い作品だと、数カ月前にBSで再放送していた沢口靖子の出世作「澪つくし」(1985年度前期)は、最愛の夫(川野太郎)が遭難して亡くなったためヒロイン(沢口)が再婚したら後々、夫が生きていたことがわかり心が大きく揺れる。

再婚した夫(柴田恭兵)もいい人で子供もいる、でも最初の夫は熱愛のすえ結ばれた相手だから愛の熾火(おきび)が再び燃え盛るのではないかと、メロドラマに朝から主婦たちは悩ましい気分を楽しんだ。もどかしさの最高峰であった。