<映画 太陽の子>柳楽優弥らが研究に取り組む本編映像&場面写真解禁!純粋な研究がもたらす現実と葛藤

2021/08/03 12:00 配信

映画 動画

新型爆弾の研究に取り組む修(柳楽優弥)(C)2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ

柳楽優弥主演、有村架純三浦春馬さん共演の「映画 太陽の子」(8月6日[金]公開)の新型爆弾を研究する“研究室”の本編映像が解禁され、併せて新場面写真も公開された。

本作は、“日本の原爆開発”を背景に、時代に翻弄(ほんろう)されながらも全力で駆け抜けた若者たちの、等身大の姿を描いた青春群像劇。

この度解禁された映像は、軍の密命を受けて、原子の力を利用した新型爆弾の研究に取り組む修(柳楽)らがいる京都帝国大学の物理学研究室の様子。
電力不足に愚痴をこぼしながらも、研究に欠かせない“硝酸ウラン”が到着するや、「待っていたんだこれを!」「こんなきれいな黄色初めてだ…」と、大事そうにビンを見つめる研究員らの姿が映し出される。

「ウランなら確実に分裂を起こす。ウラン235がわずかに含まれているから、それを取り出したい」「難しいがインポッシブルではない」「ウラン濃縮ができれば核分裂を起すのは簡単だ!」と飛び交う会話と黒板に書き出される図解や数式から、彼らが核分裂反応を生み出すための研究を進めていたことが分かる。
その当時は、核分裂によって膨大なエネルギーを生み出すことが発見され、各国が我先に研究を進めていた時代。日本の軍部もそのエネルギーを手に入れようと、大学に依頼した“研究”の一端が映像からうかがえる。

「映画 太陽の子」新場面写真(C)2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ

柳楽をはじめとする研究室メンバーは、撮影前に2日間に渡る勉強会に参加。原子核とは何か、核分裂とはどういうことか、当時の各国の研究や京都帝国大学の状況、装置の仕組みなど、基礎的なことを学び、役への理解を深めたという。

結局、日本における研究は途中のまま、8月6日に広島、8月9日に長崎に落とされた新型爆弾によって、科学者たちは、自分たちの研究が進んだ先に起こったであろうことを目の当たりにすることになった。純粋に「新しいエネルギーの研究」に打ち込み、「物理の歴史に刻まれるかもしれない」と心を躍らしていたはずが、そうではない現実を見せられ、修ら研究員たちは大きな葛藤を抱えることになる。

「映画 太陽の子」新場面写真(C)2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ