浅野いにお「“自分の漫画がまだ生きている”という実感を得ることが出来ました」『うみべの女の子』W主演の石川瑠華・青木柚に感謝

2021/08/04 17:50 配信

映画 会見

原作者の浅野いにおが「うみべの女の子」の公開記舞台あいさつに登場

石川瑠華青木柚がW主演を務め、8月20日(金)に公開される映画「うみべの女の子」の公開記念舞台あいさつが、8月3日に東京・新宿武蔵野館で行われた。同作は、「ソラニン」(2010年公開)以来11年ぶりの実写映画化となる浅野いにおの原作で、「思春期」「恋」「性」といったセンシティブな題材に真正面から挑んだ作品。舞台あいさつには、W主演の石川と青木と共にウエダアツシ監督、原作者の浅野が登壇。作品への思いや撮影の裏側、お互いの印象などを語った。

浅野いにお「作品をすごく尊重してくれている実感がありました」


今回、舞台あいさつでMCを務めたのは本作の監督を務めたウエダ氏。ウエダ監督が原作者である浅野に映画のオファーを受けた際の気持ちを尋ねると、「原作は11年前に連載をしていた漫画なのですが、この10年間くらいほとんど実写化の話がくることはなかったです。内容的にも過激な部分があるので、あまり期待はしていなかったのですが、妙なタイミングで映画化の話をいただきました」と告白。

続けて、「僕とウエダ監督は世代が同じくらいなので、話を聞いていると、育ってきた中で見てきた景色が同じだったり、作品をすごく尊重してくれている実感がありましたので、これはお任せしても大丈夫かなと思い、オファーを受けました」と、丁寧に当時の印象を振り返った。

浅野の言葉を受けたウエダ監督は「ありがとうございます」と、照れながら感謝。また、本作の企画は5年ほど前からスタートしていたことを明かすとともに、「今の若い世代に向けて、昨今あまりない映画を届けたいということで、作ってきました」と思いを語った。