池田は「まずは、何事もなくこの場に立てていることに感謝だなと思っております。この作品は構想を含めると11年半かかったわけなんですが、昨年に上演中止となって、今日ようやく初日を迎えます。うれしいとか楽しみという感情よりも、まずはありがとうございます、感謝だなと思っております」と、無事に上演できることに感謝。
そして、2020年に中止を発表したときには、今回の公演は決まっていたと明かした。
「(中止となって)作品を成立させられなかったということは、ものすごく大ダメージではありました。精神的にも懐的にも(笑)。でも、悲観的じゃなかったのは、“どうしてもこの作品を届けたい”という気持ちは途切れていなかった」と当時の心境を回顧。
「中止にしようと決めたその日に、キャストのみんなやスタッフさんに『何とかしてやりたいと思っています、どうにかみんなでスケジュールを合わせられないですか』と動いたので。なので、あらかた公演ができると目処が立った上で、中止を発表させていただいた経緯もありました。なので、そこまで悲観だけではなかったですね。それが今日お披露目を見るということで、本当に何年越しの思いがかなうという幸せに溢れております」と笑顔を見せた。
また「1年前と大きく変わったこと」について、「台本も改訂しまして、元々2時間10分の予定で脚本を書いていましたが、そこからシーンが増えたり減ったり、精査するところを精査して、1時間45分に仕上がっています。あとは演出ですね。当初は客席に我々が下りて、お客さまと触れ合いながらイリュージョンを体験していただこうと考えていたんですけど、(新型コロナウイルスにより)そういうことができなくなったので、舞台と客席を隔てて、それでも客席に座っている全員が体感できる不思議体験を新しく作らせていただきました。そこが大きく変わったところかなって思います」と明かした。
「(今作は)ザッツ・エンターテインメントだと思っております。新しい形のエンターテインメントになるんじゃないかなと。アクション、イリュージョン、謎解き要素、客席の皆さんが体感するものがあったりとか、いろんなギミックがふんだんに取り込まれているので、遊園地みたいな、アトラクションのような作品になれば」と作品への自信を見せていた。
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