さくら学院、“集大成”のニューアルバムをリリース!“理想のスーパーレディー”像を語る<SP座談会(前)>

11thアルバム『さくら学院 2020年度 ~Thank you~』が発売中のさくら学院にインタビューを行った 撮影:永田正雄

――まずは、新曲「The Days ~新たなる旅立ち~」の聴きどころをお願いします。

野中:私たち8人にとって、さくら学院にとっても、最後の新曲です。歌詞を頂いた時に、日常だったり、ふとした時に見える絆を感じることができました。

最初の「澄みきった 青空」という歌詞のパートで4対4に分かれるんですけど、そこで上級生と下級生の関係性が描かれていて。上級生から見える景色や、下級生だからこそ見える追い掛けていた(上級生の)背中だったりと、いろいろなことが感じられる曲だなと思いました。

田中:歌詞の一つ一つが印象深いんですけど、(八木)美樹から「“澄みきった 青空”って美空っぽいよね」っていわれたことがすごくうれしくて。自分の名前に「空」が入っているので私も好きです。

野崎:2サビの歌詞の「時を越えたってちゃんと伝わるよ」「キミの声と大好きなあの場所」は、いつも私たちが練習をしているスタジオで、みんなの歌声や笑い声、さくら学院の音楽が聴こえてくるイメージ。閉校したら行けなくなっちゃうけど、目を閉じたらあの景色が見える。これは、閉校した後のことを描いた歌詞なのかもしれないなと思いました。

佐藤:私はMVの中で注目してほしいところがあります。それは「重ねた日々の中」というフレーズの時に、美空がカメラを持って青空を見上げているシーン。その映像が本当にきれいで。小5の頃の美空と比べると顔つきも大人っぽくなっているんです。ぜひ、父兄さん(※ファンの呼称)にも見ていただきたいです。

――もう一つの新曲「Thank you…」は、10周年の記念ソングですね?

木村:これまでの卒業生を含む36人の“ありがとう”という感謝の気持ちが込められた曲です。個人的には、サビの「ありがとう~」の振りが感情を込めやすくて踊っていても楽しいです。

戸高:イントロのところでペアになって踊るところがあるんです。目を隠したりする振付が入っていたりして、2人の関係性やそれぞれの成長を表現しているのかなって思います。

八木:私は「君がいたからここまで来れた」という歌詞が大好き! “君が”というのは父兄さんだったり、今までの卒業生だったり。もちろん、家族やメンバーたちがいたからここまで来られたんだよという意味が込められているんだと思います。個人的にもグッと来るポイントなので、ぜひ聴いていただきたいです。

白鳥:オチサビの「手のひらをかざして輪になろう」という私のソロパートの歌詞はどういう意味なのか。ずっと考えていました。ここは、みんなで円になって手をかざす振りになっているんですけど、中心に桜の木がある感じ。私たち一人一人が花びらで、それが集まって木になっているイメージなんです。パワーを込めたらうまく歌えました。何回も繰り返して聴いてほしいです。

――それぞれ生徒会の役職がありましたが、約1年間の活動を振り返ってどんなことを学びましたか? まずは「教育委員長」から!

佐藤:教育委員長に任命される前は、メンバーに自分の意見を伝えることが苦手だったんです。でも、それではダメだなと思って。レッスンの時やプライベートでも、少しずつ自分が思っていることを言えるようになりました。

白鳥:愛桜の発言は影響力が大きいんです。

田中:私は「気合委員長」として、誰よりも自分自身が気合を入れないといけないなと思いました。もともと、気合を入れているつもりでも周りからは入れてないように見えるタイプだったので(笑)。自分が率先して“顔笑(がんば)れ”ば、みんなにも私の気合が伝わるのかなと思いながらやっていました。

――自分なりの気合の入れ方はあるんですか?

田中:ほっぺたをたたきます。そんなに強くはないですよ(笑)。パチンとたたくと悩みとかが全部なくなって気合が入るんです。

八木:それ、分かるかも。ライブ前にみんなもたたいています。

野崎:美空ちゃんが気合を入れていると、私たちもやる気が出てきます。“この方”も影響力が大きいので(笑)。

――“この方”という表現がいいですね(笑)。では「PR委員長」に、自分の“顔笑(がんば)り”をPRしてもらいましょう!

野崎:ライブで重要な告知をさせてもらったり、トークをしたり。さくら学院に入った頃よりは話す力が向上したのかなと思います。私は早口で告知をする癖があったので、相手が聞き取りやすいようにゆっくり話す練習をしました。

――続いては「がむしゃら!委員長」!

木村:私は「がむしゃら!委員長」という役職名を聞いた時に、絶対私だって確信しました。普段のあいさつもそうですし、レッスンやライブなど、いろいろ考えながらこれからも自分なりにがむしゃらに“顔笑(がんば)り”たいと思います。

佐藤:去年からもそうなんですけど、今年は特に何事にも必死に“顔笑(がんば)って”いるなと思います。

野中:咲愛ががむしゃらに“顔笑(がんば)って”いる姿を見ると、私も負けたくないという気持ちになります。

――「トーク委員長」はいかがですか?

白鳥:私が自分の中で定めた目標は、8人の個性を生かしつつ、自分自身もトークがうまくなること。メンバー同士で空気を読み合ってしまって発言を抑えちゃうようなところがあるので、8月のラストライブでは一人一人がもっとハジけて、お互いに楽しみながらトーク力を高めていけたらいいなと思っています。

田中:私たちの配信番組でも、沙南がいると安心できるんです。話をまとめるのも進行するのも上手。トークが脱線しても修正してくれるから頼りになります。

――続いて「パフォーマンス委員長」!

戸高:みんなにパフォーマンス教えるためには、自分が歌とダンスをしっかりできないと何も伝わらないと思ったので、今まで以上に日々の練習を“顔笑(がんば)り”ました。分からないところがあったら手伝ってあげたいと思うし、みんなと一緒にもっともっと歌とダンスがうまくなりたいです。

木村:美湖ちゃんは、もともと歌とダンスをやっていたので尊敬しています。何でも相談できるし、信頼できる存在です。