コロナ禍で迎える2回目のお盆。2020年には帰省できなかった方も多く、今年こそは帰省しようと思っていた矢先の緊急事態宣言延長で、再びどうしようかと思い悩んでいる人も多いだろう。そこにあるのは、とても身近で大切な存在である家族への思いだ。現在公開中の東京シティ競馬 トゥインクルレース35周年記念CMは、年齢を重ねたからこそ生まれる新たな親子関係が描かれ、ネット上では「ウルウルした」「めちゃくちゃ心に刺さる」などのコメントとともに、160万回を超える再生数を記録して話題となっている。
同CMは、TCK(東京シティ競馬)が日本初のナイター競馬“トゥインクルレース”を開始して35年たったことを記念して制作されたもの。大友花恋が演じる娘と田中哲司が演じる父親は、どこかギクシャクした父娘によくある関係。
連休で娘が帰省すると、母親は出掛けていて父親と2人きり。この春社会人になり、同僚との会話の中で、子どものころに家族で行ったトゥインクルレースを思い出した娘は、その話を切り出す。すると、父親は自分のことをゆっくりと語り始め、娘は父親の意外な一面に驚きつつも、いつしか親子の距離が縮まり笑い合っていた。
高校生時代は意味もなく父親を毛嫌いしていたが、自分が大人になったことで親の存在のありがたさに気付いた娘。そうした複雑な気持ちの機微を大友は繊細に演じており、「かわいい娘のお帰りですよ」と父親に言うときの、はにかんだ笑顔は全国の娘を持つ父親のハートをわしづかみにしただろう。
父親は娘が生まれてから、娘を大切に思う気持ちは変わらず、常に娘のことを案じてきた。母親とのなれ初めを懐かしそうに語る遠くを見る目、娘に向ける優しいまなざし。田中の自然な演技によって、2人がまるで本当の親子のように見えて、胸の奥が温かくなる。
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