そんな親子のドラマを彩る楽曲には、仲宗根泉(HY)が作詞・作曲、亀田誠治がプロデュースを手掛けたall at onceのバラードナンバー「年をかさねて」が起用されており、仲宗根が自身の父親と重ねた歌詞と、all at onceの2人の美しいハーモニーがドラマを彩っている。
「年をかさねて」の作詞・作曲を手掛けた仲宗根は、「家族の中の父と娘の距離感みたいなもの、心の中にある互いの感情などを描いていきたいと思いました。父が急に他界してしまい、そのときに初めて自分が思っていた何百倍も愛していたんだと気付いたんです。子どものころは父を疎ましく思ったり、ささいなことでも嫌だったけど、私に音楽を教えてくれたのも父だったので、亡くなった後でも私の中に父が生きている証をたくさん音楽で表現したく、父との昔を思い出しながら、今の私の思いも重ねて作らせていただきました」とコメントしている。
「ただいま」「おかえり」「ありがとう」という、ごく当たり前の言葉1つ1つが胸に刺さり、シンプルで美しいメロディーが心の奥底にしまってあった思いを揺り起こしてくれる。
all at onceの2人による、美しいハイトーンのボーカルと細やかで絶妙なハーモニーは一節聞いただけで、丁寧に心を込めて歌ったことが伝わってくる。しっかりとした存在感を放ちながら、聞く人それぞれの親子の物語を決して邪魔しない歌声は、付かず離れずでも寄り添い合う、まるで親子の関係のような、聞く人との絶妙な距離感を保っている。
編曲とプロデュースを務めた亀田は「all at onceの2人の歌声は、どこか懐かしく、どこか新しく、しなやかで、力強くて、今の音楽シーンの中で尊い原石だと感じます。今回の泉さんとのコラボレーションは、『優しさ×優しさ』というグッドマリアージュになりました。この『年をかさねて』が、今こそたくさんの人に届いて、みんなの日常をささやかに優しさで包み込んでいきますように」と話している。
祖先を祀り家族と思い出を語らい感謝するお盆は、日本古来より受け継がれてきた、家族を思うきっかけの行事。東京シティ競馬 トゥインクルレース35周年CMで、競馬が父娘の会話のきっかけになったように、all at onceの楽曲でも何かきっかけを見つけて家族を思い会話してほしい。
◆文＝榑林史章
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