――前作もそうでしたが、物語の舞台のモデルになっている広島で撮影されたことで、作品にリアリティが生まれていますよね。
松坂:その土地の匂いが確実にあって、本当に場所って大事だなと思います。日岡は(呉をモデルとした)呉原東署の刑事なので、呉がなじみ深い場所なのですが、呉の空気は呉でしか出せないと思いますし、そこに方言が加わると、さらに世界観が深まる気がします。
鈴木:僕は呉ではなく、広島人の役だったんですけど、そこで起きているストーリーをその場所で撮影できるのは最高ですね。
――鈴木さんは役作りのために撮影現場以外でも広島弁を話していたそうですね。
鈴木:そうですね。仕事が入っていなかった半年間も家でずっと広島弁の練習をしていました。そういう意味では、これだけの長い時間をかけて準備できることは少ないので、ありがたかったです。
松坂:呉弁と広島弁は少し違うけど、どちらもステキですよね。
鈴木:話すのは難しいけど、言葉の響きがいいよね。聞いていると自分も話したくなるから、映画館を出た後は広島弁をしゃべってみたくなるかも。
松坂:日本中で「~じゃけえ」という言葉が聞こえるようになっているかもしれませんね(笑)。そうなるぐらい多くの方に観ていただけるとうれしいです。
取材・文=馬場英美
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)