「クリエイターズ・ファイル」#75 野良サウナ愛好家・サウナ田ヒロユキ

サウナの伝道師として、新しいサウナを開拓し続けるサウナ田ヒロユキ氏。「中華料理の厨房は、コンロがいくつもあり、本当に灼熱です。フライパンでスパイスを熱すると、油の匂いや、豆板醤の香りが肌にまとわりつき、いつまでも汗が止まりません。それが、フライパンロウリュです」撮影=森山将人(TRIVAL)/(Ⅽ)クリエイターズ・ファイル

ロバート秋山竜次扮(ふん)する最先端のクリエイターにインタビューする「クリエイターズ・ファイル」。今回は、サウナ界の反逆児、稀代のサウナパンクとも言われ、全てのサウナ好きたちに一目置かれるサウナ田ヒロユキ氏(本名非公開・45)。専門マガジン「テロサウナ」ディレクターや「ブラウンマングース」ギターという活動のほか、サウナの伝道師として、新しいサウナを開拓し続けるサウナ田氏が語る「野良サウナ」とは――

「ここは、全国を巡りながらいろいろな暑さを味わって、あらゆるサウナを行き尽くし、味わったことない暑さってなんだろうって考えた末に行き着いた場所です。知り合いの大将に頼み込んで使わせてもらっているのです」撮影=森山将人(TRIVAL)/(Ⅽ)クリエイターズ・ファイル

自分で開拓するしかないのが“野良サウナ”の醍醐味(だいごみ)

――サウナブームが続いていますが、サウナ田さんが最近よく行っているサウナ店を教えていただけますか?

うーん、店には行っていませんね、最近は。

――どういうことでしょうか?

いやー、飽きちゃって。
もちろん、昔から寝ても覚めてもサウナな生活だったので、全国津々浦々、あらゆるサウナ店に行きましたよ。てか、もうほぼほぼ行ったんじゃないかな。新店とかは分からないけど。
その上で、その先に行っちゃったんですよね。行き着いた先というか…。そんなこんなで、僕の肩書通り、今はもう“野良サウナ”にしか行かなくなっちゃいましたね。

――野良サウナとは何ですか?

野良です、野良。非公式ってことっす。
一般的なサウナとは全く違って、ネットにもガイドブックにも一切載ってません。認められていないけれどサウナとして成立する条件を満たした非公式施設を“野良サウナ”と呼んでいます。
そこはまだ誰も知らない場所なので、接客やお金を払うシステムすらありません。自分で開拓するしかないのが“野良サウナ”の醍醐味(だいごみ)ですね。

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