渡邊圭祐“航”を成長させた比嘉愛未“泉美”の切な過ぎる決断に涙<推しの王子様>

2021/08/27 10:48 配信

ドラマ レビュー

航(渡邊圭祐)の成長を喜ぶ泉美(比嘉愛未)だったが…(C)フジテレビ

比嘉愛未主演のドラマ「推しの王子様」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第7話が8月26日に放送。残念過ぎる王子様から成長した航(渡邊圭祐)に対して泉美(比嘉)が大きな決断を下し、物語が転機を迎えた。(以下、ネタバレがあります)

仕事で悩む航に泉美が的確なアドバイス


本作は、乙女ゲームを制作するベンチャー企業の社長・泉美が、ゲームのキャラクターにそっくりな航を理想の男性に育てるため奮闘する“逆マイ・フェア・レディ”な日々を描くロマンティックコメディー。

第7話は、航が家を借りる資金がたまるまでの間、もう一度同居させてほしいと泉美に頼み、次の給料日までの1週間限定で再び一緒に暮らすことに。そんな中、会社では新作乙女ゲームの社内コンペの準備が着々と進んでいた。航も挑戦することになっていたが、先輩デザイナーの芽衣(徳永えり)とマリ(佐野ひなこ)の順調な様子に、気持ちばかりが焦って…という物語が繰り広げられた。

キャラクターのデザイン案を泉美に見せて相談する航。「これだけやって、もし認められなかったら」という不安げな様子に、泉美は「昔からそうだったの?」と問い掛けた。

幼い頃から絵を描くことが好きで母親に褒められるのがうれしかったという航。しかし、父親が無職になってから苦労を重ねてきた母親は、高校生になった航を置いて出て行ってしまった。「自分の絵が何かを変えられるかも」という思いが無になり、それ以後、「何をしてもきっと何も変わらない」と自分の居場所を見失ってしまっていたのだった。

かつて夢もやりたいこともなかった泉美はそんな思いを理解し、「きっと何かを好きになる気持ちって、はかないものなんだよ。でも、だからこそすごいエネルギーを生みだすんだと思う」「それに航くんが悩んだり、遠回りした分、他の人が見ていない何かを見てるはず。それは航くんだけの武器になる」とアドバイスした。

悩んでいるものの背中を押す力強い言葉。乙女ゲームと出合い、思いがけずではあったが社長となって統率してきたことで得た泉美の力によるものだ。航の考えたキャラクターは採用されることになった。何もできなかった頃から航は大きく成長し、泉美の“逆マイ・フェア・レディ”は成功といえる。