芦田愛菜が考える、“頑張れ”という言葉について「すべて理解しているわけではない自分が何て声をかけるべきか悩んでしまう」

2021/08/28 11:15 配信

映画 アニメ インタビュー

「思い出の味は“林間学校のときにみんなで作ったカレー”」

芦田愛菜撮影=伊藤惇/スタイリスト=浜松あゆみ/ヘア&メーク=久慈拓路/衣装協力=Jane Marple Dans Le Salon、セント・メアリ・ミード

――本作で芦田さんが最も印象に残っているセリフを教えてください。

好きなセリフは、キワさんの「すんぺすんな(心配するな)」という言葉です。すごく印象的で、キワさんは、ちゃんとした根拠や理由があって「すんぺすんな」と言っているわけではないんです。でもキワさんは、ユイのことを認めてくれていて、ありのままを受け止めてくれる。そんなキワさんが「すんぺすんな」というから、ユイはこんなにもホッと出来て優しい気持ちになれるんだろうなと。「すんぺすんな」という短い言葉の中に、キワさんの優しさや包み込んでくれるような温かな雰囲気がすべて詰まっている感じがします。

――芦田さんは作品に寄せたコメントで「自分にしか気付くことのできない“小さな幸せ”って実は身近にあるんだよというメッセージを作品から感じました」と言っていましたが、芦田さん自身が最近感じた“小さな幸せ”は?

いま、友達と過ごす時間がすごく楽しくて。友達とくだらないことで笑い合えるようなそんな時間が、私にとっての小さな幸せだなと感じます。一日に一回でもみんなで大笑いできるような瞬間があれば「幸せな一日だったな」と思いますね。

――本作には、温かくて美味しそうなごはんもたくさん登場していましたが、芦田さんが思い出深い一品やそれにまつわるエピソードがあったら教えてください。

中学生での林間学校のときに、班のみんなでカレーを作ったんですが、それがすごく思い出に残っています。「あぁ~底が焦げてる!」とか「うまくご飯が炊けない…」とか、そのわちゃわちゃ感が、すごく楽しくて。何か特別なカレーというわけではないんですが、みんなで作ったから、すごく美味しく感じました。ご飯ってそういう風に、誰かと一緒に食べるから美味しく感じたり、誰かと一緒に作ったから楽しい時間になったりしますよね。

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