<蒔田彩珠>「モネ」みーちゃん役で脚光、若手イチの“陰キャ演技”を武器に活躍

2021/08/28 07:30 配信

ドラマ コラム レビュー

「おかえりモネ」第75回 姉・百音(清原果耶)に負の感情を抱く未知(蒔田彩珠)(C) NHK

“陰キャ”を演じたら若手ナンバー1


朝ドラでは、主人公を光とすると“カゲ”にあたる人物が設定され、それは主人公の妹だったり、親友だったりする人物が担当することが多い。

「あまちゃん」のアキ(能年玲奈/現・のん)に対する親友ユイ(橋本愛)や、「あさが来た」のあさ(波瑠)における姉・はつ(宮崎あおい※崎は「立つ崎」)や、「なつぞら」のなつ(広瀬すず)における妹・千遥(清原果耶)などである。

皆、ある段階で主人公の恵まれた境遇に“気づき”を与え、世界のバランスをとる。

未知はドラマの最初から、折につけ姉に釘を差すようなことを言ってきた。そのじとっとした湿り気のある雰囲気に得も言われぬ魅力がある。

演じる蒔田彩珠は現在19歳。今、“陰キャ”を演じさせたら若い世代でナンバー1ではないだろうか。近作だと河瀬直美監督の映画「朝が来る」(2020年)での永作博美演じる主人公が養子に迎えた子供の親役。(※河瀬直美の「瀬」は旧字体が正式表記)

若くして子供を生んで育てることができないので養子縁組に出したが、その子を返してほしいと主人公を訪ねてくる。

主人公にとって脅威な存在で、でも本当に親なのかミステリアスでもある、難易度が高そうな役を演技巧者・永作相手に堂々演じていた。

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