<プロミス・シンデレラ>岩田剛典、松井玲奈、金子ノブアキらがバイプレーヤーとして存在感を放つ

2021/09/15 13:57 配信

ドラマ レビュー

旅館の“若旦那”として和服姿が決まっていた岩田剛典(C)TBS

二階堂ふみが主演を務める火曜ドラマ「プロミス・シンデレラ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)。最終回となる第10話が9月14日に放送され、Twitterのトレンド1位を獲得する反響に。その盛り上がりは、主演の二階堂や、彼女に恋する壱成を演じた眞栄田郷敦だけでなく、2人を支えたバイプレーヤーたちの力によるところも大きかった。(以下、ネタバレがあります)

繊細な役どころを完遂した岩田剛典


本ドラマの原作は、漫画アプリ「マンガワン」(小学館)に連載中の同名漫画。人生崖っぷちアラサーバツイチ女子・早梅(二階堂)が、高級老舗旅館の御曹司でイケメンだが性格のすこぶる悪い男子高校生・壱成(眞栄田)に目をつけられ、金と人生を賭けた“リアル人生ゲーム”を繰り広げていくラブコメディー。

最終話は、早梅と壱成が10歳の年の差を超えて思いが通じ合い、ハッピーエンドに。壱成がプロポーズすれば、早梅は不意打ちキスで返答するなどして盛り上がり、Twitterのトレンド1位を獲得したほか、平均世帯視聴率も9.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と番組最高記録を更新した。

曲がったことが大嫌いで、第1話では性格の悪い壱成にビンタする場面もあった早梅。二階堂が、早梅の優しさや強さ、また実は臆病になっていたりもしたところを体現し、「早梅がふみちゃんで本当に良かった」という感想が上がった。一方、第1話ではあまりの性格の悪さに視聴者をイライラさせた壱成。だが回を追うごとに早梅のおかげでイイ男に成長し、演じる眞栄田の魅力にハマる視聴者が続出。「郷敦沼」という言葉まで生まれた。

そんな本作は、2人の恋模様を盛り上げたキャラクターたちも素晴らしかった。演じる俳優陣がぴったりとそれぞれの役どころに当てはまっていた。

壱成の兄・成吾に扮(ふん)したのは岩田剛典。家業の旅館を継ぎ、副社長を務めていたところで、初恋同士だった早梅と10年ぶりに再会。忘れられなかった恋心が再燃し、壱成と火花を散らした。

そんななかで、昔から容姿端麗、成績優秀で注目されていたものの、実は天才肌の弟にコンプレックスがあったこと、早梅に10年来の思いが届かないという、繊細な心の揺れを表した。最終話で失恋から酔いつぶれてしまった姿は切なかったが、壱成へのわだかまりを解いて恋を応援する姿に、「続編では幸せに」との声がいくつも寄せられたのは、岩田の表現が良かったからに違いない。