「情熱がなくなった」比嘉愛未“泉美”に押し寄せた喪失感の大きさ<推しの王子様>

2021/09/17 11:16 配信

ドラマ レビュー

表情を失った泉美(比嘉愛未)の姿が切ない(C)フジテレビ

比嘉愛未主演のドラマ「推しの王子様」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系) の第10話が9月16日に放送された。社員を思っての決断をした泉美(比嘉)にとって、その代償はあまりにも大きかった。最終回直前の切な過ぎる展開に衝撃が広がった。(以下、ネタバレがあります)

泉美たちの会社が新たなスタートを切るが…


本作は、乙女ゲームを制作するベンチャー企業の社長・泉美が、ゲームのキャラクターにそっくりな航(渡邊圭祐)を理想の男性に育てるため奮闘する“逆マイ・フェア・レディ”な日々を描くロマンティックコメディー。

そう、ロマンティック“コメディー”のはずだったのではないか。第10話は思わずそんなことがよぎる、切な過ぎる展開だった。

光井(ディーン・フジオカ)と乙女ゲームを手掛ける「ペガサス・インク」を起業した泉美は、自分の理想通りのキャラクターを作り上げたゲーム「ラブ・マイ・ペガサス」を大ヒットに導いた。そのキャラクター“ケント様”にそっくりな航(渡邊)も、泉美によって注目されるクリエーターに成長した。

そんな中、泉美は社員たちの企画を実現させてやりたいと、売り上げの落ちていた「ラブ・マイ・ペガサス」のサービス終了=サ終という条件をのんで、十蔵(船越英一郎)が率いる大企業「ランタン・ホールディングス」の傘下に入る決断をした。

十蔵からモバイル・ゲームだけでなく、家庭用ゲーム機でプレイできるコンシューマーゲームも作りたいと提案され、士気が上がる社員たち。しかし、無理難題も押し付けられ困惑する場面も。

ところが、泉美は事業計画の作成を優先するように言われ、社員との距離ができてしまう。そして、コンシューマーゲームのための大事なプレゼンで失敗した泉美は、会社を辞める決意をした。