――「僕らが殺した、最愛のキミ」はいろんな要素が盛り込まれた作品になっていますね。
「犯人は誰なのか?」「このタイトルの意味は何?」って、脚本を読みながら先が気になってページをめくる手が止まらない状態でした(笑)。
2話を撮り終えるぐらいまでは、5話の先以降が黒塗りになっていて隠されていたので、私たち自身も演じながら周りの人を疑って、本気でだまし合いながら演じていました。この環境を作ってくださったスタッフさんに感謝しています。
おかげで人間が極限まで追い詰められていく中で、揺れ動く姿がリアルにできたんじゃないかなって思います。
――今作では共演経験のある方も多いですね。鈴木仁さんと若林時英さんと古川毅さんとは「3年A組―」でも共演。
「3年A組」のクランクアップの時に頂いた台本カバーをみんな付けていて、それが“戦友の証”のような感じでうれしかったです。「3年A組」の現場は、カメラ前では私語禁止というか、お芝居の動きを確認するぐらいの会話しかしてはいけなかったので、3人としっかり喋ったのは今回が初めてでした。
それぞれが持っている本質みたいなものを初めて知ることができましたし、役者さんとしてより尊敬しました。3人ともうそがなくて真っすぐな人たちで本番での熱量がすごい人たちなので私も負けてられない!って、刺激を受けました。撮影前の集中の仕方とか、現場にいる時の空気感みたいなものが4人は似てるなって感じたりしました。
――大原さんが演じる“明日香”はどんな人物ですか?
明日香は、“人に愛されたい”“認められたい”っていう承認欲求の強い女の子です。自分に自信がないところは、私と似てるかもしれません。本当は明日香の髪の毛は茶色だったんですけど、衣装合わせの時に衣装を着て、髪を巻いてみたら、このままの方がいいんじゃないかってことになったので茶色にはしませんでした(笑)。
物語が進む中で、どんどん変わっていくキャラクターで、ストーリーをかき乱していく存在でもあるので、そこに注目していただけたらと思います。
――タイトルにちなんで、大原さんの“最愛のもの”は?
家族です。いつも支えてもらっていますし、仕事の相談はあまりしないようにしてるんですけど、悩んでいる時に日常の会話の中で気付いてくれる特別な存在です。一番の理解者ですね。
――仕事においての大原さんの武器は?
自分で言うのもアレですけど、真面目なところ?(笑) 真面目過ぎるって注意されることもありますけど、それを良いように取ってくださる方もいます。仕事をする上で、責任感や感謝もそうですけど、作品や役にちゃんと向き合うという姿勢はブレずにいたいなって思います。
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