――では、それぞれにここはぜひ見てほしいというシーンを教えてください。
結木:僕はまなぶと胸ぐらを掴み合うシーンです。ずっとライバルでしたけど、初めてお互いの感情がぶつかり合うシーンだったので、好きです。
笠松:僕はキャラクターが成長を見せるところです。まなぶって現状に文句は言うけど、一歩踏み出さないタイプなんです。それ自体は悪いことではないですが、“いつだって変わることができる”ということをまなぶから教わりました。どんな家に生まれようが、何にだってなれるということをまなぶから感じて、それこそがセクシーだなって。現状を打破できるところが彼の一番の魅力だと思うので、そこを見ていただきたいです。
松井:私はテンポが良くて、面白い家族とのシーンです。仁美は母とお姉ちゃんと本当にいろんな会話をしているんです。私が言うことに家族が振り回され、家族が言うことに私が振り回される。そのわちゃわちゃした感じを楽しんでもらいつつ、話している内容はシリアスだったりもするので、せりふにも注目していただけたらうれしいです。
――仁美は“人の色気”と“条件”の間で揺れますが、皆さんはこのドラマを通して、どんなことを感じましたか? また、ご自身でしたら何を重視しますか?
松井:私は「結婚って何だろう?」と思いました。結婚観について言及するせりふが結構多かったので、いろいろ考えさせられて。私自身は一つ挙げるとしたら、一緒に生活していく上での価値観が大切かなと思います。
笠松:僕は、条件のポイントがそもそも違うかな?と思っていて。(相手を好きになる)入り口は今作で言うところの色気という魅力だと思います、確実に。だって、その時は条件とかわからないですから。その後に条件が来ますが、その条件の中に色気も含まれるので、“どちらか”にはならないと思いました。松井さんも仰っていたように、僕もいろいろ考えさせられました。結婚とか、家族とか、お金とか、仲間とか…すごく考えさせられて、いい作品だなと思いました。
結木:僕自身は先々のことを考えたりしないタイプで、直感などの感覚を大事にするので、“この人”と思ったら、突き進みます。だから、圭吾みたいに条件とか考えたりしないです。
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