満島真之介が東京に来た理由、助監督時代を振り返る

2017/03/31 15:30 配信

映画

「ひるね姫~知らないワタシの物語~」のイベントに登壇した満島真之介(C)2017 ひるね姫製作委員会

公開中の映画「ひるね姫~」で、主人公・ココネ(高畑充希)の幼なじみであり、旅の仲間となる理系大学生・モリオを演じた満島真之介が、4月からの進級・進学・就職を控える学生たちを相手に、「ひるね姫」的処世術を語り合うトークショーを行った。

進級、進学、就職など、この春新生活を迎える高校生や大学生が集まった会場。満島は登場するなり、最前列に座る学生一人一人とハイタッチをはじめ、初対面とは思えないほどのフレンドリーさで一気に会場をアットホームな雰囲気に。

今回のイベントは満島の発案で決まったということで、「みんなに会いたくてしょうがないんですよ。本当は毎日みんなと話したいから毎日舞台あいさつをしたいくらいなんですけど、なかなか難しくて。お話が好き過ぎるから、帰りたいと思っている人を帰らせないこともあって、気を付けないととは思っていますね」と、登場からノンストップで話し続ける。

高校卒業後に上京した当時のことを聞かれると「僕は最初大学に行こうとオープンキャンパスとか行くために東京に出てきていたんですよ。体育教師を目指していろんな大学を見ていて。

両親が体育大学出身なのでその当時の話を小さい頃よく聞いていて、そのイメージのままオープンキャンパスに行って。その時、僕、丸刈りでポロシャツインしてキチッとした軍隊みたいな格好で行ったら、実際の体育大生よりも体育大生っぽく見える、と大学生に笑われて。

まだ18歳だったんですけど、そんなに笑われたことによって、僕はいまこの大学に4年間入る必要性がないかもしれないって思っちゃったんです。ぎりぎりの状態で4年間過ごしたかったんですけど、イメージと違って。でも今思えば、僕は一つのことに集中してしまって、周りが見えていなかったんだなと思いますよ。

それからアメリカに行こうと思ってたんですけどいろいろあってやめてしまって。そんな中で日本の中心を知らないといけないと思って、紆余(うよ)曲折あって東京に出てきたんですよ」と、一気にまくし立て、観客を爆笑の渦に巻き込んだ。

その後、会場に来ている高校生や大学生の観客からの質問に答えるコーナーに。「何でも聞いて!」という満島に対して、「ずっと元気な印象があるんですけど、オン・オフはあるんですか?」との質問が。

「ずっと元気なんだけども、元気になるまでにはいろいろ大変なことはあったんですよ。きょうだいが多いので意外と周りを見ている感じではあって、かなり引っ込み思案でしたね。ただ自分の中で、男は25歳でいろいろ決断しなければならない、と決めていたこともあって、一回今までをリセットすることにして、地元帰って自分のルーツを追ったり、今まで25年間生きてきた中でやりたかったことを全て体験してリセットできたんです。

そこからは常に自然体でいようとは思っていて、オンもオフもほとんどないです。オフは死ぬときかなと。自分は世界に一人しかいないから、自分を大好きになろうと思ってから、素直に言葉が出るようになってきた。でもちゃんと空気は読むし、ルールは守るよ。だけど自分が自然体でいるためにどうするか考えて、動いていますね」と率直な思いを明かした。

また、「いろいろな選択肢がある中でどうやって決断しているんですか?」という質問に対しては、「エブリデイ。ずっと迷っていましたよ。何も決まっていないからね(笑)。もう散歩するしかないって思って。歩いていたら学童があったんですけど、扉に子供と遊んでくれる人募集って書いてあって、ここだと思って入っていったんですよ。

でも、実は東京に来た理由にはオダギリジョーさん主演の『ハザード』っていう映画を見て、この映画監督と関わりたいと思ったのもあったんです。それが園子温監督で、その後助監督をやらせてもらうことになって、ずっと映画の裏方をやっていたんですけど。でも別に映画に興味があったわけではないんですよ。

他にも三軒茶屋のTSUTAYAでも働いてましたからね。自分の中で何にも決まっていないから、何にでもチャレンジできるというか。夢って結局職業でなくてもいいと思うんですよね、だから僕は毎日面白く過ごせることを見つけていって。

役者になったのも、助監督時代は絶対表に出るなんて勘弁って思ってましたけど、今ここにいますからね。学生の時はいろいろ決められているけど、学生でなくなると、自分で判断しなくてはいけなくなる。その時に自分は今何をしたいかなと考えたときに、最終的に役者に行きつきましたね。

やりたいと思っていたことをずっと周囲に話していたら、回りまわってつながって、ココネも同じですよね。最初は『何でいつも同じ夢を見るんだろう?』って思っていたのが、だんだん周りがつながっていって、それによって変化が起こって、ココネの人生が前に進んでいくという感じで!」と丁寧に質問に答え、会場の学生へ熱いエールを送った。