第1週(4月3日[月]~8日[土])は、昭和39年の奥茨城村が舞台。東京オリンピックを秋に控えて世の中が浮き立つ中、村ではいつも通りののどかな朝を迎えていた。谷田部みね子(有村架純)は平凡な農家に育った、普通の女の子。祖父・茂(古谷一行)と母・美代子(木村佳乃)、妹、弟と共に食卓を囲むが、そこに父・実(沢村一樹)の姿はない。出稼ぎで東京の建設現場で働いているのだ。
次に父が帰ってくるのは稲刈りの時期。家族みんながそれを心待ちにしている。父が出稼ぎ先の東京で買ってくれた靴は、みね子たちの宝物だ。だが、みね子は東京が少し嫌いだった。理由は「自分の好きな人はみんな東京に行ってしまうから」――。
ある日、みね子が帰宅すると、家族が固まったようにテレビのニュースを見詰めている。そこで報じられているのは、東京のビルの建設現場で事故があり、死傷者が出ていること。心配する母に、みね子は「電話借りに行こう!」と言う。みね子と美代子は懐中電灯を手に、村の簡易郵便局を目指し夜道を走るのだった。
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