なかやまきんに君「無理にボケる必要はない」自然体で130万人登録のトップ"筋肉系YouTuber”に

なかやまきんに君※ザテレビジョン撮影

“筋肉芸人”として知られる、なかやまきんに君は現在、自身の筋肉についての知識を発信するYouTubeチャンネル「ザ・きんにくTV 【The Muscle TV】」が人気を博しており、登録者数は130万人超えを記録している。きんに君といえば、2006年から一時芸能活動を休止し、アメリカに「筋肉留学」をした過去がある。テレビ番組などでは「筋肉留学で行ったのに、逆に痩せて帰ってきた」とネタにすることもあったが、「アメリカの筋肉事情がどれだけ最先端なのか思い知った」という。「やっぱり、アメリカって面白い。日本との圧倒的違いを見てもらいたいので、YouTubeで“全米筋肉取材留学”をしたい」と今後の夢を明かした。

キングコングら“黄金世代”の同期芸人、生き残るためだった「筋肉キャラ」


――まずは筋トレを始めたのはいつか教えてください。

17歳の時です。僕は小学校から高校3年生までバスケットボール部に所属していたんですけど、高3夏の大会が終わって部活を引退することで運動をしなくなるのが嫌でした。なにか運動不足解消になることをしたいと思い、そこで、とりあえず始めたのが筋トレだったという感じです。

――その後、芸人の道に進むわけですが、筋肉を前面に押し出した芸風に舵を切ったきっかけは何だったのでしょうか。

僕がいた大阪NSC22期は生徒数600人で、しかも、同期がキングコング、ダイアン、南海キャンディーズの山里(亮太)、ウーマンラッシュアワーの村本(大輔)と粒ぞろいでした。その中で、どうすれば注目されるのかと考えた時に、筋肉が目立つようにタンクトップを自分のユニフォームにして、授業の度に着ていくことを思い付いたんです。そしたら先輩に声をかけてもらえるようになり、在学中にイベントにも呼んでいただきました。そのイベントがFUJIWARAさん主宰で、この時に原西(孝幸)さんから今の芸名をつけていただいたんです。

YouTube登録者数100万人突破も「あまり実感はない」、テレビとの違いは「無理にボケる必要もない」


――周りが強力なライバルばかりだったからこそ、強みをいかして“筋肉キャラ”になったのですね。最近ではYouTubeチャンネル「ザ・きんにくTV」が登録者数100万人を突破して話題を呼びました。

筋肉系YouTuberの方々の動画を見て、「僕も筋トレの経験を活かして何か発信したい」と思いYouTubeを始めたのですが、まさかこんなに早く100万人を突破するとは想像していませんでした。そもそも、あまり登録者数を意識して動画を投稿していませんでしたね。お笑いライブだったらお客さんの人数、テレビだったら現場にいるスタッフさんの多さで、自分のしている仕事のスケールが目に見えてわかりますけど、YouTubeはコメントはたくさん頂けますが、実際に視聴者の方とお会いする機会があるわけでもありません。だから、登録者数100万人と言われてもあまり実感はないですね。

――YouTubeをやっていて感じる、テレビとの違いはなんでしょうか。

常に得意分野である「筋肉」をテーマにして、自分の好きなようにできるので、YouTubeのほうがより素の自分が出て、自然体に近い状態でやれている気がします。テーマがお笑いでもないから、真面目な話は真面目にしますし、無理にボケたりする必要もないですしね。

――YouTubeでブレイクした要因は何だと思いますか。

やはり、コロナ禍で自粛生活が続くで、運動不足を解消したい方や、ダイエットをしたい方が増えたからじゃないでしょうか。そういった世の中の筋トレブームが追い風になって、僕の動画を見てもらえる機会が多くなったのかなと思っています。