鈴木梨央『命の大切さを改めて感じました』、“赤ちゃん縁組”がテーマのドキュメンタリードラマ「命のバトン」で主演

2021/11/08 18:00 配信

ドラマ インタビュー

「命のバトン ~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~」に出演する鈴木梨央と倉科カナ(C)NHK


鈴木梨央が主演を務めるドキュメンタリードラマ「命のバトン ~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~」が、11月18日(木)[夜8:00-8:50、夜9:00-9:50、NHK BS1]に放送される。

子どもの虐待死、遺棄死を防ぐ切り札の一つとして注目されているのが“赤ちゃん縁組” (新生児の特別養子縁組)。愛知県の児童相談所が、全国に先駆けて30年以上前から取り組んできた赤ちゃん縁組は「愛知方式」とも呼ばれている。

同番組は、予期せぬ妊娠に直面した高校2年生の結(鈴木梨央)が、児童相談所の児童福祉司・千春(倉科カナ)との出会いを通して養子縁組制度を知り、「赤ちゃんの幸せにとって何が大切なのか」を真剣に考えていくドラマと、本物の養子縁組家族のかけがえのない瞬間を捉えたドキュメント映像を組み合わせ、命の尊さと多様な家族の形を伝える。

放送に先駆け鈴木と倉科がインタビューに応じ、作品や役に対する思い、互いの印象などを語った。

鈴木梨央、倉科カナのインタビュー


――今作の台本を初めて読んだ時の感想を教えてください。

鈴木梨央(以下、鈴木):初めて台本を読んだ時は、自分が結に寄り添うことができるのかなという不安がありました。でも演じていくうちに結の悩みや葛藤を理解できるようになり、結の気持ちに寄り添うことができたなと思います。

倉科カナ(以下、倉科):とても大切な題材を扱っているこの作品に出演させていただけることは役者として大変うれしく、同時に使命感に駆られました。

この作品を通して一人でも多くの小さな命が守られればいいなと願っていますし、予期せぬ妊娠で悩む女性に「一人じゃないんだよ」「いろいろな人に相談することによって赤ちゃんもあなたも救われる選択肢だってあるんだよ」というメッセージを伝えることができたらいいなと思います。

――今作に出演するにあたり、養子縁組制度について新たな気付きや発見はありましたか?

倉科:私は「愛知方式」と呼ばれる新生児の特別養子縁組があること自体知らなかったので、さまざまな気付きがありました。生まれたばかりの赤ちゃんを、生みの親の承諾があれば乳児院を経ずに育ての親に託す「愛知方式」や、施設の子どもを週末だけ預かる週末里親などいろいろな支え方があることを知りました。

鈴木:私も養子縁組について詳しく知っていたわけではありませんでした。赤ちゃんの命が奪われているというニュースを見るたびに、とても悲しい気持ちになっていたので、養子縁組を始めとするさまざまな選択肢があることによって多くの女性や赤ちゃんの命が救われているんだなと、この作品を通して命の大切さを改めて感じました。

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