中国一のITグループ会長を父に持つ9歳の御曹司・王弥六(吉田隼)が、小児肝腫瘍の手術を受けるため来日し、「東帝大学病院」に入院した。大門未知子(米倉涼子)と同院の外科リーダー・加地秀樹(勝村政信)は、さっそく執刀医に立候補。
ところが、院長代理の蛭間重勝(西田敏行)はあっさり却下し、すでに決まっているという執刀医を紹介する。その人物は、未知子も加地もよく知る元「東帝大学病院」の外科医・原守(鈴木浩介)だった。なんでも、未知子が所属する「神原名医紹介所」の所長・神原晶(岸部一徳)が、弥六と原をセットで「東帝大学病院」に斡旋したのだという。
しかも、原はかつて「東帝大学病院」をクビになった後、フリーランスに転向。ここ1年は中国の病院で働いていたが、このたび晶にスカウトされて「名医紹介所」に所属することになったと明かす。
未知子は、師匠である晶が自分に内緒で原をスカウトし、執刀医として売り込んだことに憤慨。原に“名医”と呼べる腕はないと食ってかかる。しかし晶は、「名医は腕だけが武器ではない」と断言。失敗しない外科医としてまい進する未知子に対し、「いつか失敗しちゃうわよ」と言い放つ。
一方、“患者の心に寄り添う医療”を目指しながら、組織にもしっかり寄り添ってきた原も、どういうわけか今では豹変。“御意仲間”だった加地にも冷たい態度を取り、「これからはフリーランスの時代だ」と豪語する。
そんな中、原はオペの助手に未知子を指名。ところが、未知子は「いたしません」とはねのけ、独断で弥六の検査を敢行。その結果、原はもちろん、あの未知子ですらも手術を成功させるのが難しい病状だと判明する。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)