――朔は音楽家の父や若き天才作曲家の兄との関係から音楽を拒んで生きてきたが、現代音楽との出会いで変わっていきます。朔にとっての現代音楽のように、井之脇さん自身があらがえない魅力を感じてしまうものは?
登山やロッククライミングですね。クライマーの聖地とされるヨセミテ渓谷のエル・キャピタンという一枚岩があって、今はそこに登りたくて仕方がないです。まあ、難易度から言 っても、今の僕では絶対に無理なんですけどね(笑)。
これは登山でもクライミングでも同じですが、まずは自分のことを知らないと登れないと思っていて。だから、登山を始めてから、より自分と向き合う時間が増えたように思います。それは役者としての取り組みにも関わってくることで、自分の芝居にもちゃんと向き合えるようになりました。自分では、それが登山をするようになって得た、いい影響かなと思っています。
取材・文=馬場英美
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