鈴井貴之、渡辺いっけいや温水洋一ら同年代たちとの舞台は「“あのおじさんたち馬鹿だったな”って言われたい」

2021/12/04 12:00 配信

芸能一般 インタビュー

鈴井貴之 ※ザテレビジョン撮影/スタイリスト=村留利弘(Yolken)/ヘア&メーク=横山雷志郎(Yolken)

2022年2月5日(土)から、北海道の芸能事務所・クリエイティブオフィスキューの会長で、「水曜どうでしょう」(HTB)の“ミスター”としても知られる鈴井貴之が作・演出を手掛ける「Takayuki Suzui Project OOPARTS Vol.6『D-river』」がスタートする。

同作は「人間と人工知能(AI)は共存できるのか?」というテーマを描いた作品で、渡辺いっけい温水洋一田中要次竹井亮介大内厚雄舟木健(NORD)、藤村忠寿(HTB)、鈴井という8人の男性キャストが出演する。

WEBザテレビジョンでは鈴井にインタビューを実施。今作のキャスティングに対する思いや、「Driver」というタイトルの中にハイフンを入れた理由について話を聞いた。

このメンバーだったら同年代だから思い返せるんじゃないかなって


――今作のキャスティングはどのように決められたんでしょうか。

まずは勝手知ったる方というか、温水さんとうち(クリエイティブオフィスキュー)のNORDの舟木以外は、これまでのOOPARTS公演に参加いただいた方ばかりなんです。

ただ温水さんとは僕が演出したドラマでご一緒させていただいているので、細かい説明をしなくてもお互いに分かり合える、伝わる方ですから、時間を掛けなくてもすんなり入れるような方ばかりです。

作品を作る上で「あの人は何を考えているんだろう?」と考えることに割く時間がもったいないし、濃い稽古をするためにそこはとても重要だと思っているんです。

お忙しい皆さんですから、時間も限られているのでそういったところでは勝手知ったるメンバーで、和気あいあいかつ言いたい放題でいきましょう、という思いがすごく強いです。

あとは、同年代の方が多いんですけど、以前渡辺いっけいさんがOOPARTSに参加してくださった時(Vol.3「HAUNTED HOUSE」)に、このOOPARTSのことを「青臭い」と一言で表現なさったんですよ。悪い意味じゃなくて、褒め言葉として。

「自分が劇団に入って、大阪で芝居を始めた頃の気持ちを思い返させてくれた」っておっしゃってくださって、初日あいさつで泣いていらしたんです。

年を取って50歳を過ぎたらある程度大人になっているわけじゃないですか。でも、そもそもはみんな20歳くらいの時は馬鹿だったと思うんですよ(笑)。その馬鹿馬鹿しさをこのメンバーだったら同年代だから思い返せるんじゃないかなって。

「あのおじさんたち馬鹿だったな」って言われたいな、そういう作品にしたいなって思いがあって、こういうキャストになりました。