第5週後半では、それからしばらく経った安子たちの様子が描かれた。
安子は、少しずつ手に入るようになった米や砂糖、小豆を使い、おはぎやまんじゅうを作って店で売るようになっていた。大口の注文も決まり、商売は少しずつ軌道にのり始めていた。
暮らしも安定し、ラジオを買った。3歳になったるい(中野翠咲=なかの・みさき)と“カムカム英語”を聴いている間、安子の胸には、稔とるいと3人で暮らす幸せな空想が広がった。空想シーンには、戦死した稔の姿も。ふいに映し出された安子とるい、稔の仲睦まじい風景に、視聴者からも感動の声が上がった。
そんなある日、義父・千吉(段田安則)が訪ねてきた。岡山の家に戻りなさい、るいに良い教育を受けさせるためにも、という千吉。安子は提案を固辞し、るいと2人の暮らしを守るため猛烈に働き始めた。
そんな日々の中、疲れ切った安子は配達中、車と接触。ぼう然の表情で道に倒れ込んだ安子の姿に、視聴者も息をのんだ。
事故で安子は左腕を骨折し、るいも額に深い傷を負った。折れた腕では、今までのようには暮らせない。千吉だけでなく勇からも「岡山に帰ってけえ」と説得され、安子は1年半ぶりに岡山の地を踏んだ。
第5週ラストシーンは、雉真家の玄関で待ち構える美都里との対面。歓迎ムードからはほど遠いその表情に、視聴者からも「美都里さんのラスボス感半端ない」「どうか安子の幸せを奪わないで…」と戦々恐々の声が上がった。
朝ドラ史上初の3人のヒロインによるハートフルコメディー。昭和・平成・令和の時代を、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘3世代の女性の物語。ラジオで英語を聴き続けることで、夢への扉を開いていく姿を描く。脚本は大河ドラマ「平清盛」(2012年、NHK総合ほか)などを手掛けた藤本有紀によるオリジナル脚本。
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