岡田将生が明かす、“愛される”キャラクターの作り方「僕がまずその役を愛さないと自分の心が動かない」

2021/12/09 07:05 配信

映画 インタビュー

岡田将生撮影=三橋優美子/スタイリスト=大石裕介/ヘア&メーク=小林麗子/衣装協力=Scye/サイ

超常的な世界観で人気の劇団・イキウメによる舞台を、「AI崩壊」(2020年)の入江悠監督が映画化した「聖地X」が、11月19日に公開された。本作は、父親が遺した韓国の別荘で、引きこもりライフを満喫する兄の輝夫と、結婚生活に愛想をつかした妹の要が、奇妙な事件が起こるという土地に足を踏み入れたことで、不可解な出来事に巻き込まれていく模様を描くエクストリームホラー。

小説家志望の引きこもり・輝夫を演じる岡田将生に、オール韓国ロケの撮影秘話や役作りで意識していることなどをたっぷりと語ってもらった。

――完成した作品を見て、改めてどう思いましたか?

入江さんらしさがある何か不気味な映画になっているなと。台本を最初に読んだときから「これはどんな映画になるんだろう?」と思っていたのですが、あんまり見たことのないジャンルの映画が出来上がったなと思いました。

――その不気味さとは?

ジャンルとして括ると、ホラーにあたるとは思うんですけど、その中でも異質なホラーと言いますか。根本的には兄妹の話で、この土地で起こる奇妙な出来事は兄妹が一歩前に進むための試練なのかなと。作品的には映画なんですけど、演劇的な部分が要素としてものすごく取り込まれているんです。原案になっている舞台の劇団・イキウメのことを入江監督がとてもリスペクトしているのが伝わってきます。そういういろんな要素が相まって、あまり見たことがない映画になっている気がしました。不思議な音楽が流れ始めると突然不穏な空気になって、スクリーンから目が離せなくなる瞬間が訪れる。すごく興味をそそられる作品になっていると思います。

関連番組

関連人物