石崎なつみ主演映画は26歳女性監督がモデル!?

2017/04/12 07:00 配信

映画 インタビュー

石崎なつみ(右)は本作で映画初主演を務めた


――作品の魅力は?

石崎:普段の生活の中でうまく自分を表現できなかったり、なかなか勇気を出せないことって皆さんもあると思うんです。でも紗弓は自分の枠を超えた勇気を出すことで、幸せになって輝けた。

勇気を出せずにちょっと立ち止まって「ぐちゃぐちゃ」している人の背中を、少し押してあげられる作品だと思います。

田村:初めて台本を読んだとき、「監督、自分(監督自身)入れ過ぎだろ」って思いましたね(笑)。でも嫌な感じはなく、監督が素直にやりたいことや撮りたいことが伝わってきました。

映画などの作品を作る時に、パーソナルな部分をどう多くの人に伝えるかってことは大事なことだと思うんです。でも「ぐちゃぐちゃ」はそれが変にこねくり回されてないし、「初めて見る人にどう伝わるか」という部分もしっかりと考えて作られているような気がします。

監督の“パーソナル”をちゃんと入れる、真っすぐな若さがあって好きな作品ですし、出演できてうれしいです。

石崎:監督のお友達がこの映画を見たときは、「全部山岸(監督)に見える」って言われたらしいです。本当に監督をそのままベースにしたキャラクターだったんだなって(笑)。

――脇を固める“欲望に真っすぐな男たち”が魅力的ですが、プライベートで飲みに行くなら?

石崎:プライベートで出会ったとしたら…山田(斉藤陽一郎)さんがかわいいと思いますね! 現場の女子たちの中で、3人の男性(山田、清水、徳永)に対する好みのタイプが結構分かれていて“山田推し”が断然多いですね。

「“マジックミラー号を買う”という夢のために仕事頑張るぞ!」みたいな。劇中ではマジックミラー号と写メ撮っちゃって、もう本当にかわいいんですよ(笑)。

田村:男からすると3人とも魅力的ですし、腹割って話したいですね。友達同士でどういう性癖とか知りたいじゃないですか、男って。それに、ここまでちゃんと(欲望を外に)出してくれてるのはすごく好感度高い。あ、でも徳永(板橋駿谷)はちょっと気持ち悪かったかな(笑)。

石崎:レンタルショップで紗弓に「満員電車シリーズも面白いですよ」っていうシーンの、目がすごくて…。

田村:山田と清水(森下能幸)はまだ社会的に社交性があるように感じましたけど、徳永はなんだかどんどん内に内に自分の深みに入ってるような感じがして。だからもしかしたら、徳永とは合わないかもしれないですね。でも、なんだかんだ一緒に飲みに行ってもつまらないのは今泉な気がしています(笑)。