2021/12/20 18:00 配信
――なるほど。Da-iCEは音楽シーンの変化と共に、2020年はYouTuberのラファエルさん、2021年は花村さんとYouTuberのヒカルさんがユニット「UPSTART」を結成したり間口が広い印象です。2021年は「THE FIRST TAKE」への出演も話題となりましたね。
花村 「THE FIRST TAKE」は一発撮りだったので挑戦は怖かったですね。今までに感じたことのないプレッシャーと緊張感がありました。でも、蓋をあけてみたら、1億回を超える再生回数の曲(※2021年12月時点)になったのですごく光栄でしたね。
そこで歌った「CITRUS」は、自分たちでは、そこまで“Da-iCEの王道”の曲だとは思っていなかったんです。でも、たくさんの方に聞いて頂ける楽曲になったことで、自分たちの固定概念を捨てて挑戦してみることの大切さを感じました。
ただ、ボーカル2人での出演だったので、「僕たちは5人のダンス&ボーカルグループだ」というのを、これから、もっと広めていきたいという気持ちは強くなっています。
大野 僕も怖さはありました。多くのフォロワーのいるチャンネルで失敗するとそのイメージがついてしまうので(笑)。
でも、「THE FIRST TAKE」で多くの方に知ってもらえたことで、カラオケでも電子目次本に名前が上がっていたり、日頃から僕たちを応援してくれるファンの方たちが、友だちにも「(自分の好きなアーティストは)これだよ」って伝えやすいんじゃないかなと。それがずっと応援してくれている人たちへの恩返しにもなっていたら嬉しいですね。
――ストリーミング配信などの普及により音楽の聴き方にも多様性が出てきましたが、そうした環境の変化や新しい潮流についてはどのように感じていますか。
花村 僕は最先端のものより、今まであったものに魅力を感じるタイプなんです。だから、最初はストリーミング配信とかには否定的だったんですけど、リーダーの大輝くんは、そこらへんの切り替えが早かったですね。ストリーミングに関しても、実はもっと前から話していたので。
工藤 僕は、人がやっていないことをやりたいタイプなんです。色々と調べるし、情報は早いほうだと思うんですけど、いくら最先端でも少数にしか認知されていなかったら広まらないので、時代の一歩半くらい先を行くのがいいのかなと思っています。でも、もし新しいことに挑戦して失敗したとしても、気づきがあるはずなので、変化には敏感でいたいなと思っています。
――すごく柔軟ですね。
工藤 今はCDよりストリーミングの時代だとも言われているけど、実際にはCDが100万枚売れているアーティストもいるので、そのアーティストの性質や在り方と、ファンの需要が一致しているかどうかが大事なのかなと思います。
和田 何か新しいことに対しては、メンバー同士は意見がぶつかっても、話し合いで方向性が固まるのも早いです。だけど、音楽を届けていくためには、僕たちだけじゃなくて、たくさんの方の力を借りているので、スタッフさんの考え方も取り入れながら柔軟に進めていければいいなと思いますね。
岩岡 2020年は僕たちもアリーナ公演をオンラインライブにしたりと、コロナ禍で受けた衝撃も大きかったので、変化に対しての対応力がないと生き残れないのかなと思いました。変化を怖いと感じる部分もあるんですけど、新しいことを刺激と捉えることで、これからも色々なことに挑戦していければと思っています。