米倉涼子主演のドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の最終回となる第10話が12月16日に放送された。目の前の命を救おうと突き進む未知子(米倉)と、感染症から多くの人々の命を救いたいという理念を抱く蜂須賀(野村萬斎)。そんな2人の物語は、感動や緊迫感、そして笑いと、さまざまな反響を呼び、Twitterのトレンド1位を獲得して第7シリーズが完結した。(以下、ネタバレがあります)
同作は、フリーランスの外科医・大門未知子が一切の妥協を許さず突き進む姿を描く人気シリーズの第7弾。現実と同じように、100年に一度のパンデミックを背景に描いてきた。
最終話は、新型ウィルスが発生して第二のパンデミックが忍び寄る状況に。重度のがんを患い、さらに新型ウィルスに感染してしまった蜂須賀の命を未知子が救えるのか、という物語が展開した。
目の前の命を救うことを大切にする未知子と、感染症から未来の命を救いたいと願う蜂須賀。メスを使わないケミカルサージェリーを推進する蜂須賀は、外科医の未知子にとってシリーズ最強の敵であったが、命を救いたいという医師の矜持は通じるものがあった。
感染の広がりを懸念して手術を拒み、自分のデータによって新薬が完成して人々を救うためになれば本望という蜂須賀に、未知子は「私は目の前の一人しか救えない。でも、あんたを救えば、これからあんたが救う何億、何十億人を救うことができる。だから諦めないで」と訴えかけた。
それは、第8話で蜂須賀が未知子に「外科医は目の前の患者、一人しか救えない。それが外科医の限界です」と言ったことに対するものだった。そんな二人のやり取りは胸を打った。
未知子は一人で手術に挑むつもりだったが、麻酔科医の博美(内田有紀)がまず現れ、外科医の海老名(遠藤憲一)、加地(勝村政信)、原(鈴木浩介)たちと看護師の正子(今田美桜)が加わった。
さらに一度は海外へ逃げようとしていた蜂須賀派の外科医・興梠(要潤)も参加し、ほかの医局員たちが動画で見守る中での手術シーンは、医療従事者たちの熱い思いが詰まっていた。
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