――そのような意向もあって、「あなた」のMVもピアノの弾き語りというシンプルな形になったのでしょうか?
今回のMVは、Spikey John(スパイキー・ジョン)さんが撮ってくれたんですけれど、僕は元々、Spikeyさんの撮るMVが大好きだったんです。
ただ、どちらかというとヒップホップのアーティストをメインに撮影されているディレクターさんなので、ポップスミュージックをやっている僕が、普段のフィールドとは違うSpikeyさんに「どの曲でお願いするのが一番いいんだろう?」「R&B寄りのちょっと攻めた楽曲の時じゃないか?」って、ずっと考えていたんです。
けれども、Spikey Johnさんが今まであまり撮られていないバラードの「あなた」で撮ってもらえたら、どういう世界になるんだろう? という所で、Spikeyさんとのコラボが実現しました。結果、海辺とピアノというとてもシンプルな2つのシチュエーションで撮りたいと仰っていただいて。
カメラワークとかはすごくシンプルなんですけれど、とても自由なディレクターさんなので、Spikeyさんの目線で捉えると、すごく広がりがあって…監督自らカメラを持って自由に動いてくれるので、僕もそれに合わせてたくさん動けましたし、シチュエーションも相まって、普段なかなかしないような表情も出せたり、Spikeyさんにいろいろなことを引き出していただきました。
――とてもきれいなMVでした…! MVではピアノの弾き語りを披露されていますが、普段はピアノで楽曲制作をされているのでしょうか?
はい、唯一コードで弾けるのがピアノだけという(笑)。普段一緒に音楽をやっている仲間に聞かせるためのものはめちゃくちゃ上手じゃなくても良いので、今はずっとピアノで作っています。
――曲を作る時は「作るぞ!」と意気込んで作っているのでしょうか?
「よし書くぞ!」と思って机の前に立っても、なかなか書けないんですよね。なので、どちらかというと日常の中で感じたことや、日々の出会いの中で思ったこと、心が動いたことをふと「今のいいなぁ…」メモメモ(メモをする仕草をしながら…)、「ああいう人のために何か曲を書けないかなぁ…」メモメモみたいな感じで、ふとした瞬間に詞を書いたり、メロディーが沸いてくることの方が多いです。
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