11月には赤坂ACTシアターにて赤坂大歌舞伎が開催。2016年に納涼歌舞伎で初演された「廓噺山名屋浦里」、そして「越後獅子」、「宵赤坂俄廓景色」が上演された。
この公演は緊急事態宣言の解除により、客席には満員の観客が。その観客たちによるスタンディングオベーションの瞬間が収められている。
昨年の同番組では、「桜姫東文章」の稽古に臨むものの、初日が何度も延期になり、最終的には全公演中止が決定し、落胆する勘九郎らの姿が放送された。
前回の放送ではコロナの影響で公演中止が相次ぎ、その中で「どうにかお客様を楽しませよう」ともがく中村屋の面々の姿が映し出されていた。今回はコロナ禍ではあるものの、観客の前で舞台に立ち拍手を浴び、笑顔を見せる中村屋の面々を見ることができる。
やはり演劇ファンが望んでいるのは、役者が舞台に立てることと、その舞台を観に行くこと。まだまだ予断を許さない状況ではあるが、彼らの姿から演劇界の未来と希望を見出すことができるのではないだろうか。
『密着!中村屋ファミリー 父から子へ…受け継がれる「連獅子」 涙の猛稽古SP』(フジテレビ系)は、12月24日(金)夜9時(変更あり)から放送される。