彼らが演じる編集部員は、ひとクセもふたクセもある人物ばかり。
黒木:凛々子は人と関わることが苦手ですが、真実を追求することに信念を持って動ける人です。責任を持って突き進んでいく人だからこそ衝突もしてしまうのですが(笑)。
野村:下馬は実は意外なバックボーンがあるのですが、序盤はチャラチャラしたイメージの人物ですね。
溝端:根津は仕事にやる気が持てず、口が悪くて、態度も悪い。でも、かつて持っていたジャーナリスト魂が凛々子の出現によってくすぐられていくので、そこが見どころになっていくのではないかと思います。
根津だけでなく、それぞれの編集部員が凛々子の存在に刺激されていくのと同時に、作品全体を通して、ネットニュースなどのメディアがどうあるべきかも描かれていく。
黒木:ネットニュースはゴシップが多いですが、それが真実か否か、読んでいる人は分からないですよね。また、記事制作に携わっていない人はそれが真実だと思い込みやすいと思うので、その部分に切り込んでいく視点は面白いと思います。