横浜流星が語る「あな番」の魅力「キャラクターの濃さで、きちんと面白い作品になっている」<「あな番 劇場版」連載 Vol.8>

横浜流星撮影=玉井美世子

社会現象にもなったドラマ「あなたの番です」(2019年、日本テレビ系)の新作が、映画「あなたの番です 劇場版」として公開中だ。描かれるのは、“交換殺人ゲーム”が起こらなかった“もしも”の世界。その中で、登場人物たちは新たな事件に巻き込まれることとなる。出演者リレーインタビューのラストを飾るのは、ドラマに続き二階堂忍を演じた横浜流星。劇場版や「あな番」への思い、そして“もしもあのとき…”という分岐点を聞いてみた。

“人間っぽさがある”二階堂は「不思議な感じ」


――まずは、劇場版が決まったと聞いたときの感想を教えてください。

ドラマのラストに謎があったので、スペシャルドラマか映画で回収するんだろうと思って、あの物語の続きが見られるとワクワクしていたんです。でもお話しを聞いていると“もしもの世界”ということで、その切り口にまず驚きました。二階堂はドラマの後半、事件が起きてから登場したキャラなので、どう関わっていくのか全く見えず…。あんまり出られないのかと思っていました。

――ドラマでの二階堂は翔太(田中圭)と同じフロアに住んで真犯人を追っていましたが、劇場版では住人らと同じ船に乗り込んでいますね。

前回は翔太とバディを組んでいたのですが、今回はちょっと敵対しているような関係性。そのあたりが全然違います。ドラマでは翔太に言われて気づいたり、助言があったからこそ動けたりということも多かったのですが、今回は自分の意志で行動しています。そういう意味では同じ二階堂を演じていてもちょっと違って、今回の方が人間っぽさがあるのかも。もちろん根本には、暗かったりコミュニケーション不足だったりする彼がいるのですが、なんか不思議な感じです。