堀未央奈が白目を剥く体当たりの演技に挑戦!「実は、乃木坂46と吉本とで悩んだ時期があった」<「まったり!赤胴鈴之助」インタビュー>

堀未央奈が出演するドラマ「まったり!赤胴鈴之助」がいよいよ放送スタート! 撮影=富田一也

自分にしかできないような役にどんどんと出会えていけたらいいな


――2022年に挑戦したいことはありますか?

実は、中学生のころ吉本のオーディションを受けたいと考えていて、乃木坂46と吉本とで悩んだ時期があったのですが、最近、その吉本欲がちょっと強くなってきました(笑)。笑わせるのがすごく好きで、人の笑顔を見るのが好きなので、作品を通してもっと追求したいというか。

今回、コメディー作品に参加させていただきましたが、もっとコメディー作品に出演したいです。私、山田孝之さんと長澤まさみさんが共演した映画「50回目のファーストキス」(2018年)が大好きで。

長澤まさみさんの王道なお芝居もできるし、「MOTHER マザー」(2020年)みたいな凄みのある役もできて、コメディーもできるところに惹かれるというか…。憧れの俳優さんの一人です。私もちゃんと面白いお芝居ができる人になっていきたいです。

――最近、影響を受けた作品はありますか?

海外ドラマの「モダン・ラブ」です。さまざまな愛を描いたオムニバスドラマなんですが、シーズン1の第3話のアン・ハサウェイさんが主役のお話が大好きです。実は最初、このドラマを知らずに、姉の旦那さんから勧められて見たんですよ。

アン・ハサウェイさんの役は躁うつ病の女性なのですが、テンションが高いときと落ちているときの落差がすごくて。それをすごくリアルに演じられていたんです。強くいたい、美しくいたい自分と、本来の自分との葛藤があって…。そういう負の感情もしっかりと演じられている姿を見て、すごく刺激を受けました。

プラダを着た悪魔」(2006年)や「オーシャンズ8」(2018年)などで見せたポジティブだったりラグジュアリーな役をやりつつも、すごく人間味のある役もやられていて…。ネガティブな部分を演じるというところに惹かれました。

――いずれはそういう作品にも出てみたいですか?

そうですね。演じるうえで、何かひとつの自分に縛られていたらダメだと分かったというか。これまで自分の中ではあまり表に出したくなかった負の感情とかもお芝居に反映して、自分にしかできないような役にどんどんと出会えていけたらいいなと思います。

作品は誰かの支えや救いになるものだと信じているので、私もそういうものを映像で伝えられる人になっていきたいです。

取材・文=玉置晴子