小手伸也が語る、古沢良太脚本のすごみ「書かれたものをそのままやるのが一番面白い」

2022/01/09 10:00 配信

映画 インタビュー 独占

小手伸也

人気ドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版第3弾となる「コンフィデンスマンJP 英雄編」が、1月14日(金)に公開される。今回はダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人が、世界中のセレブが集まるマルタ島のヴァレッタで、幻の古代ギリシャ彫刻を巡って激突。もちろん本作にも、シリーズには欠かせない神出鬼没の詐欺師・五十嵐が登場する。その五十嵐を演じる小手伸也に、i五十嵐というキャラクターの秘話や「英雄編」の見どころ、さらには脚本家・古沢良太の描くシナリオの魅力について聞いた。

五十嵐の当初の設定は“国籍不明のイケメン”だった


――五十嵐はドラマ版の最初から登場していますが、シリーズを重ねるごとに存在感が増しているように思います。

小手:本来の五十嵐はデキる男で、ダー子ちゃんを支える縁の下の力持ちのような存在。最初はここまでコメディリリーフ的な役回りではなかったと思うのですが、途中からちょっとおかしな方向になっていって…。今では完全にイジられ役になっていますよね(笑)。

――そういった五十嵐の変化は、ご自身でも感じていましたか?

小手:もちろんです。新しい脚本が届くたびに「古沢さん、積極的に五十嵐のイジり方を変えてないかい?」と思っていたんですが、古沢さんに言わせれば「小手さんのせいだ」と(笑)。

――小手さんが五十嵐役に決まったのは、古沢さんの推薦だったと聞きました。

小手:最初、五十嵐は「国籍不明のイケメン」という設定だったらしいのですが、それにうまく合う方と出会えなかったそうなんです。その中で、僕が大河ドラマの「真田丸」(2016年、NHK総合ほか)以降、ドラマに出始めたのを古沢さんが見ててくださったみたいで、「イケメンが見つからないのであれば、国籍不明の設定だけを残そう」ということで、僕に声をかけていただきました。古沢さんの鶴の一声で決まったようなところがあり、このようなご縁をいただけたことは本当にありがたかったです。

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