福島県内の大学で出会い、結成されたGReeeeN。主題歌を務めた連続テレビ小説「エール」は福島出身の作曲家・古関裕而氏夫妻をモチーフをした物語だ。
「エール」の主題歌「星影のエール」について、HIDEは「福島県に失礼があってはならないと思って、メロディーができた段階で、そのメロディーを車で流しながらひたすら福島県をぐるぐる回ったんです。曲がこの風景に合うかを確認して」と回想。リリース前にはメンバー全員で古関裕而記念館に行ったという。そして、歌うブースの前に古関氏の顔写真を貼って歌ったと語った。
そして「蕾」には、東日本大震災発生当時、福島の歯科医院で働いていたというメンバーの思いがにじむ。
最新アルバム「ベイビートゥース」にはTBS東日本大震災10年プロジェクトテーマ曲「蕾」が収められている。2011年の東日本大震災当時、メンバーは福島の歯科医院で働いていたという。HIDEは「雪解けと同時に春先、蕾が開いて花が咲いていくっていう状況が、今後の福島、東北に訪れてくれることを願って曲にした」と語る。
さらに、震災当時の思いについて改めて聞かれ、「(音楽よりも)まず明日の水だったり、悲しみを止めることの方が先だろうと思っていたんですけど、避難所を回っている時に、小さい子たちが僕たちの曲を聴いて寄り添っているのを見たときに、『音楽って大事なんだ』って認識した」と振り返る。
「(被災した方の)お役に立てたなら、それが一番うれしいなぁと思います。本当に、そのおかげでまた音楽をやろうと思えたので」と、胸の内を語った。
インタビューを終えた林先生は、二人の真摯な姿勢に感服しきり。「すごいなと思ったのは、『失礼があってはならない』っていう言葉が出てきましたけど、“二つの分野を俺たちは自在に動けるんだ”とかではなく、きちんと自分の分を守って礼を失しない、そういう人間としての姿勢をきちんと守っていらっしゃるからこそ長年活躍して、ファンが応援するんだろうなと。僕も見習わなきゃいけないなと思いました」と語った。
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