俳優の横浜流星が1月10日、都内で開催されたNetflixシリーズ「新聞記者」ワールドプレミアイベントに、米倉涼子、綾野剛、藤井道人監督と共に出席。俳優業は「向いてないんじゃないか」と悩んだ過去を告白した。
Netflixシリーズ「新聞記者」は、2019年6月に劇場公開された映画「新聞記者」を、全6話のドラマとしてキャストを一新、新たな物語として制作。藤井監督が同作でどうしても描きたかったというキャラクター、新聞配達をしながら大学に通う就活生・木下亮を横浜が演じる。
亮という役柄について横浜は「僕自身も亮と同じで、政治とか世の中の出来事に対してちょっと切り離しちゃっている部分があった」と告白。
そのうえで「僕が演じた亮、若者の目線が入ることによって、自分自身も自分事として捉えられると感じました。改めていろいろなことについて考えさせられるきっかけになった作品」と振り返った。
藤井監督の「自分が描きたい役目を任せたい」というオファーを受けた時の心境に関しては、「断る理由はなかった。ただ相当な覚悟が必要だった」と回顧。
「僕も亮の考えに共感できる部分もあったし、皆さんにも感情移入してもらえるような役回りだと思うので、変に作り込みすぎず、その場に素直にいるというところを意識していました」と明かした。
さらにこの日のイベントでは、会場の観客から事前に質問を募集。MCから指名を受けた一般客からの問いに、キャスト陣が答えるという場面があった。
周りと自分を比べてしまうという学生から「俳優に向いていないと思ったことはあるか」と聞かれた横浜は「こんな自分の代わりなんていくらでもいる。自分も10代の頃に比べてしまう時期があって、その都度向いてないんじゃないかと思う事がありました」と過去を打ち明ける。
「ただ、自分が決めた道だし芝居が好きだし、辞めるという選択肢はなかった」と続け、「いつ何が起きるかもわからないじゃないですか。時間もどんどん過ぎていくので、落ち込んでいる暇もないし、比べる暇もない。今に全力を尽くせばそういうことを考えなく、僕はなりました」と自身の体験をもとに学生にアドバイスを送っていた。
取材・文=山田健史
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