続く坂口は、「(ディーンの)ただならぬ決意と覚悟を感じました。『この人、すごい侍だな』と。その侍に負けないようにとアクションに挑ませてもらいました」とべた褒め。
「すべてにおいて直球で、周りにも真っすぐ気を配られていて、すごい男だなと憧れの目で見させていただきました」と言われたディーンは「恐縮です」と照れ笑い。「坂口さんに出演していただいたことは、勝敗を分けた大きな要素だったと思います」と褒め言葉で返した。
俳優同士のアクションはケガを防ぐために引くことが多いことを明かし、「でも坂口さんは『当ててもらわないと困る』と言ってくださって。言葉はもちろん肉体も見て『これなら大丈夫だ』と安心感がありました」と裏話を告白した。
ディーンと初めて作品作りをしたという松永監督は、「現場に入ったら俳優としているって、そう簡単ではないと思うんです」とコメント。「立ち上げの熱量を考えると、撮影中も言葉にしたかっただろうところを委ねてくれて…。『僕は作品を良くするために監督の後ろにいますよ』という言葉が心強かったです」とディーンとの信頼関係を告白。
さらに監督が「ディーンさんは日本のトム・クルーズになったらいいんじゃないかと思います。プロデュースしながら役者もして。そういう存在の人が出てくるべきだろうと感じながら作っていました」と言うと、会場からは大きな拍手が起こった。
そんなディーンは、「記者の皆さん、これは良いタイトルもらった感じじゃないですか?」とちゃめっ気のあるコメントをしつつ、「トム・クルーズさんの規模感は遥か彼方ですけど、地道に一歩一歩、引き続きピュアな精神でより良い作品作りをしていけたらいいなと思います」と決意を表明した。