子どもの頃から役者になりたいという夢を抱いていた佐藤。「卒業文集に夢で役者って書くレベルじゃなくて、もうバカみたいに『なる運命だから』って固く信じ込んでいた」と言う。しかし、同時に「片田舎にいて大都会に一人で行って役者なんていう稼業で食えるようになるわけがない」とも思っていた。
大学卒業時には就職活動をし、企業に入社した。しかし、「入社式の日に辞めてしまった」とのこと。「営業部隊に配属されて上司の人を紹介されて、(役者を)諦めたつもり、完全に火は消したつもりだったんだけど、『いよいよ俺は俳優を諦めるのか』という分かり切ったことを、ふと(入社式の日に)思っちゃった。気付いたら入社式の会場から外に出てね。雨降っていましたよ。そのまま夜中の鈍行で実家に帰っちゃった」。そして、役者の世界に飛び込んだ。
「行動力ありますね」と驚く林先生に、「変な行動力、マイナスな行動力だけど」と苦笑いの佐藤。紆余曲折を経て、長い下積み生活を乗り越えて人気俳優となった今、「演技が大好きだから、演技する機会にたくさん恵まれたい、たくさんの人に見てもらいたいという欲求があるので、非常に今はありがたい」という。
そんな佐藤にとって、下積み時代から心の支えになっていたのが、愛する妻の存在だ。映画「さがす」で重要なテーマの一つになっているのが「家族の絆」だが、佐藤も自身のTwitterで妻への愛あふれる“のろけツイート”をたびたび投稿している。
「奥さまへの愛があふれていますけど」と林先生がツッコむと、佐藤は「今の自分の5分の4ぐらいは妻のおかげだって話はよくするんですけどね、これは本当に割と本音ですね。でも、しらふの時は一個もないです、こういうのろけツイートは」と照れ笑い。林先生が「酒中に真ありと言いますから。酔った時に真心が現れる」と指摘すると、佐藤も「また先生! もう勉強になります!」とうれしそうに応じていた。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)