林遣都、“先の展開”を信じて怪しさ満点に演じる“パーフェクトな王子様”『後でどう見返されても大丈夫だと思える』<「愛しい嘘~優しい闇~」インタビュー>

「愛しい嘘~優しい闇~」林遣都インタビューより 撮影:阿部岳人

30歳を超えて、再び一緒に芝居ができる喜びを分かち合う


――雨宮は、中学時代からイケメンでクール、勉強もスポーツも万能。“パーフェクトな王子様”という設定ですが、林さん自身は中学時代どのような学生でしたか?

兄の影響で小学生の頃から野球をしていて、そのまま中学でも続けていました。先頭に立つタイプでもなければ、そこまで控えめな方でもない、真ん中くらいの人でした(笑)。勉強やスポーツの成績も、何事も平均くらいでした。

――波瑠さんとは14年以上の付き合いかと存じますが、お互いの成長ぶりや、裏話などがあればお聞かせください。

波瑠さんは、10代の頃からいろいろな面で仕上がっている方という印象があって、お芝居に真摯(しんし)に向き合っている姿は当時と変わらずです。目が印象的で、見つめ合うシーンとかも多いので、「透き通っているな」と感じます。

――溝端淳平さんとも共演経験があるかと存じますが、いかがですか?

淳平くんとは、16、17歳ぶりにご一緒して、また共演できるのが本当にうれしいです。舞台などもよく見に行って活躍は拝見していたのですが、こうして30歳を超えてまたせりふを交わす瞬間を迎えることができて、とても感慨深いです。

デビュー当初での出会いから、こうして役者をお互い続けてきて、一緒にお芝居ができる喜びを分かち合いながらシーンを撮っています。昔からとっても優しくて、かわいがってくださり、誰に対しても気配りができる方です。でもちょっと不器用でピュアな部分があって、そこが全く変わっていなくてすてきだなと思いました。

――他のキャストの方々はいかがでしょうか?

黒川(智花)さんとも以前少しだけ共演したことがあるのですが、僕がお仕事を始める前からテレビで見ていた方なので、一緒のシーンの時、「あの頃のあの作品はどうでしたか?」というような話をしたりしました。“先輩”という感じです。