新妻役の波瑠「不倫はいけないので、ドラマの中だけでお楽しみください(笑)」

2017/04/18 17:00 配信

ドラマ

いくえみ綾の同名コミックが原作のドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系)で夫婦役を演じる波瑠、東出昌大撮影=磯崎威志

――2組の夫婦のマリッジライフを描く、いくえみ綾の同名コミックが原作のドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系)。波瑠演じる、2番目に好きな人と結婚した主人公の美都が小中学時代からの思い人と再会したことから物語がスタート。東出昌大演じる夫の涼太は、その不倫を知ってもいちずに妻を愛し続けていく。演じる2人はこの役どころを知ったとき、正直戸惑ったという。

波瑠:美都の行動には賛成できない部分が多くて。台本を読みながら間違っているなと感じることが多々ある中で、どう演じればいいのだろうかと思いました

東出:僕も(笑)。原作を読むと、涼太が美都を狂おしいほど好きなのはうそではないと思うんですけど、だからといって自己犠牲に走るというのは、本当の好きじゃないんじゃないかな?と…

波瑠:でも、今はそういった理解できない部分が興味に変わり、ワクワクし始めています

東出:僕もただ気持ち悪いやつだけで済ませると面白いお芝居にならないと思うので、なぜ耐えられるのかを掘り下げていきたいです

――物語はドロドロの展開をしていきそうだが、2人は写真で見る通り、一見ステキな夫婦だ。

東出:美都と涼太は、端から見たら幸せな夫婦だと思います。涼太は「いい旦那さんもらって良かったね」と言われるタイプですから

波瑠:よく「結婚するならこの人」って言いますよね? だから、2人は十分幸せじゃない!と思ってしまいます。夫婦って、お帰りと言い合ったり、体調が悪いときに助け合う。いろんな折り合いをつけてなるものだと思うので、一見何の問題もない夫婦に思えます

東出:でも、そういう部分が美都はつまらないんでしょうね。ドラマでは家庭の中を映し出しますが、もうごっちゃごちゃです(笑)

――つまりトキメキのない夫婦を演じるわけだが、2人はこれが初共演。

東出:仲良くならないといけないですよね! 夫婦として完成されきったところから始まるのに、探り探りやっていたら新婚みたいになっちゃうから(笑)

波瑠:好きを通り越して、空気みたいな夫婦ですからね。しっかり仲良くなりましょう!

――そして、もう1組。不倫相手の夫婦の存在も忘れてはならない。

東出:波瑠さんもそうですが、有島くん役の鈴木伸之くん、その妻の麗華を演じる仲里依紗さんは役柄と素顔が全然違うんですよ。だから、みんながどんな感じで演じていくのか、とても楽しみです

波瑠:それに涼太、有島、麗華、美都の性格もてんでバラバラなんですよね。だから、見ている人がどこかに自分との共通点を見つけられる気がするんです。そうしたら、さらに面白く見られるドラマなのではないかと思います。でも、やはり不倫はいけないので、そこはドラマの中だけでお楽しみください(笑)

――春ドラマということで、春にちなんで恩師との思い出を聞いてみると…。

波瑠:中学生からこのお仕事を始めたのですが、中学3年生のときの担任の先生がとても親身になって応援してくださったんです。途中で産休に入られ、そのままお会いできなかったので、もう一度お会いできたら、感謝の気持ちを伝えたいです。

東出:小学5年の時の先生が「情けは人のためならず」の意味を教えてくれたんです。以来、この言葉は心に刻まれ、僕の座右の銘になりました。困っている人の力になることを教えてくれた先生は、本当にいい先生だったなと思いますね。

Profile●はる='91年6月17日生まれ、東京都出身。O型。連続テレビ小説「あさが来た」(2015~16年NHK総合ほか)など出演作多数●ひがしで・まさひろ='88年2月1日生まれ、埼玉県出身。A型。出演映画「関ヶ原」が8月26日(土)公開