――3人は初共演ですが、それぞれの印象は?
Koki,:本読みの時に初めてお会いしました。役柄のこともあって、利久くんはとても明るくておちゃめな印象。とてもフランクな方だなと。文哉くんは優しい雰囲気のある方で、周りの人たちを笑顔にさせてくれる人だなと思いました。
萩原、高橋:ありがとうございます(笑)。
萩原:それぞれ2個ずつぐらい僕と年が離れているので、最初の頃は勝手に構えてしまうようなところがあったんです。最年長ということもあって、ちょっと先輩っぽくいようかなと。でも、そんな考えがすっ飛ぶぐらい2人は明るくて素直な性格。撮影の合間とかでも、同級生のような感覚で話してくれました。
Koki,ちゃんは現場でも3人の中で一番明るいんじゃないかなと思っていて。太陽みたいな感じで、みんなに光をくれるようなエネルギーを持っています。
文哉は僕よりもおちゃめ(笑)。いい意味で少年のような感じで、現場でも結構救われることが多かったです。
高橋:Koki,ちゃんは、お会いするまでクールなイメージなのかなと勝手に思っていました。でも、実際に会うとものすごく明るくて。さっき利久くんも言っていましたけど、太陽のような存在。そのギャップに驚きました。
利久くんは、本読みの前に2人きりになる瞬間があったんです。僕は人見知りするところがあるのでどうしようと思っていたら、いろいろ話し掛けてくれて。沈黙してしまう気まずい時間を作らないように気を使ってくれる優しい先輩だなと思いました。
――撮影の合間に、お芝居について話し合ったことはありますか?
Koki,:詩音と将太のシーンの時、どうやったら詩音の心情や感情をナチュラルに表現できるのか。文哉くんといろいろ話し合うことができたので、すごく演じやすかったです。
利久くんも、奏音と蓮との関係性の中でどれくらいのテンションを保てばいいのか、私がやりやすいようにカバーしてくれました。
萩原:気軽にコミュニケーションを取れる関係性でした。変に改まることなく、ふとしたタイミングで誰かが気付いた時に何かを伝えられるような心地よい状況でお芝居ができました。
高橋:それぞれが思ったことを言える雰囲気だったので、僕も将太として演じてみたいことをKoki,ちゃんに相談できたし、みんなで1つのシーンを作りあげることができました。
――富山ロケで訪れた実在する心霊スポット「坪野鉱泉」(史跡『坪野城』跡の裏に位置する廃ホテルの通称)の印象は?
Koki,:お昼間に撮っている時の建物の雰囲気と夜ではまるっきり違っていて夜は何か寒気がするというか、後ろを見たくないなって思うくらい怖かったです。
萩原:実は、一番この質問を恐れていました…。現場にいる時から何か起きないかな、小さなことでもいいから取材などで話せるような心霊現象が起きてくれないかなって思っていたんですけど、何も感じることなく無事に撮影が終わりました。どうしましょう?(笑)
高橋:それで、よかったんです。
萩原:そうだね。坪野鉱泉は心霊スポットとして有名なんですけど、高台から見る景色は広大で本当にきれい。建物の屋上にいると、心霊スポットであることを忘れるくらい美しい景色を見ることができるんです。
――「屋上」で思い出しましたけど、萩原さんは日常ではできない開放感(?)を味わえるようなことをしていましたね。
萩原:あぁ、劇中の話ですよね。
――清水監督は止めようとしたという話を耳にしていますが…。
萩原:劇中で蓮が屋上でやった行為は、僕のアドリブじゃないですよ(笑)。台本に書かれた通りに演じてます。素晴らしい経験をさせていただきました。
高橋:坪野鉱泉は怖い所だと聞いていたのでちょっと構えていたんですけど、緑がたくさんあって虫もいる自然の豊かさを強く感じました。何事もなく撮影を終えることができてよかったです。
でも、先日別の仕事で富山出身の方とご一緒したときに「坪野鉱泉は本当にヤバい」という話を聞いて。僕たちはそういう所で普通に撮影をしていたんだなと、今さらながら少し怖くなりました。