千鳥の大悟とノブがMCを務め、斉藤崇氏が総合演出を、大井洋一氏が構成を務める「チャンスの時間」(ABEMA)はお笑いファンを中心に高い人気を集めており、2022年4月で放送開始から5年目を迎える。千鳥と斉藤氏&大井氏は、このほど配信されたNetflixコメディシリーズ「トークサバイバー!〜トークが面白いと生き残れるドラマ〜」でも演者とスタッフとしてタッグを組む間柄であり、お互いが全幅の信頼を寄せている。「チャンスの時間」は攻めた企画満載の内容だが、千鳥の2人は「芸人みんなやりたいと思っているのでは」と話す。そして大悟は、「ウケなかったら千鳥のせい」と芸人としての矜持を語った。
――まず、斉藤さんと大井さんにお伺いしますが、千鳥さんと初めてお会いした時の第一印象をお聞かせください。
斉藤:「ゴッドタン」(テレビ東京系)で行われた、女性タレントとイチャイチャしながら漫才をする「イチャまんグランプリ」が最初でした。漫才をいじる企画だったので、打ち合わせの時に大悟さんが「ワシらの漫才をいじるんか?」という顔をしていて、めちゃくちゃ怖かったのを覚えています(笑)。
ノブ:“漫才いじるんか顔”が出てましたか(笑)。
大悟:「漫才いじるな」はいまだに思っていますよ(笑)。だけど、よく考えたら「チャンスの時間」は漫才絡みの企画ばっかりですよね。いつの間にかどっぷり斉藤さんの影響を受けて、漫才をいじる人間になっていました(笑)。
斉藤:申し訳ないです(笑)。ノブさんに関しては、「イチャまん」のときはまったく覚えてなくて、その後にやった「ゴッドタン」での「ザ・大声クイズ」に出演していただいた時が印象的でした。本来、混迷する企画なんですけど、ノブさんのおかげで全部が面白くなり、あっという間に収録が終わって「すごいな」と感心した記憶があります。
大井:僕は、途中から放送作家として入っていた「ピカルの定理」(フジテレビ系)の時でしたね。現場でたまたま千鳥さんとお会いし、ごあいさつさせていただいたのですが、「だからなんやねん」みたいな感じで。斉藤さんと同じく、めちゃくちゃ怖かったです(笑)。そこからずっと怖いままで、いまだにお会いすると緊張します。
――その後、「チャンスの時間」を一緒に手掛けるわけですが、同番組は4月で放送開始から5年目を迎えます。
ノブ:もうそんなになるんですね。「チャンスの時間」は途中から面白くなったわけじゃなく、最初からずっと面白いと思っています。
大悟:本当にこの2人(斉藤さんと大井さん)が天才で。一度も企画に文句をつけたことがない。すべて本当にお任せしていて、毎回収録が終わる度に「今日もおもろかったな~」と言って帰ってますから。
斉藤:それはすごくうれしいです。「チャンスの時間」では事前にほとんど千鳥の2人に企画内容を説明していないんですよ。当日ちょこっと言うだけで。
大井:千鳥さんは、キャリアがあるお笑いコンビの中で、一番「NO」がない芸人さんですよね。普通、お断りされるということはよくある話なんですけど。
ノブ:断るもなにも、当日にならないと企画を教えてくれないので(笑)。
斉藤:たしかに(笑)。こちらが多少NOを言えない状況に仕向けている部分はあると思いますが、事前に内容を説明しても仕方のない企画が「チャンスの時間」は多いんですよ。
大悟:でも、企画について何も知らされずにスタジオに来てますけど、収録が終わって「やらなかったらよかった」「NOを出せばよかった」っていうことは一度もないですね。
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