ディーン・フジオカと蒔田彩珠は「タイプの違う天才」松永大司監督が絶賛

2022/02/06 22:49 配信

映画 会見

映画「Pure Japanese」公開記念舞台あいさつより 撮影:田中隆信

映画「Pure Japanese」の公開記念舞台あいさつが2月6日に都内で行われ、蒔田彩珠ディーン・フジオカ松永大司監督と共に登壇した。

本作は、ディーンが企画・プロデュースを手掛けたバイオレンス・アクション・ムービー。過去のトラウマを抱えながらアクション俳優として生きる主人公・立石(ディーン)が、両親のいない孤独な女子高校生・アユミ(蒔田)との出会いをきっかけに狂気が暴走していく。

登壇した蒔田は「一昨年ぐらいに撮影をして、無事公開を迎えることができてうれしいです」とあいさつ。そして、「女子高生のアユミだったり、夜の仕事をしているアユミだったり、立石とちょっとはしゃいでいるアユミだったり、いろんな人間性が見える役だったので演じていて楽しかったです」と、演じた“アユミ”について語った。

そんな蒔田について、ディーンは「やっぱり女優としての彩珠はプロでしたよ。最近、メディアでよく答えているんですけど、彩珠のこの1年半ぐらいでの変化。これが僕の中での楽しみになっているんです。当時から女優のお仕事としてはプロなので、やるべきことをやるのはもちろんですが、子どもらしさとか、無垢なあどけなさとか、その後どうやって大人になっていくのか?というのを楽しめるわけです。だから親戚のお兄さんみたいな感じです(笑)」と、女優としての資質と成長を絶賛した。

松永監督は「僕からいうと、(ディーンと蒔田は)タイプの違う天才です。彩珠に関しては、素晴らしい女優さんだと思うんですけど、普通の子だったりもして。ディーンさんが彩珠を抱きかかえるシーンがあるんですけど、『やったー! お姫様抱っこしてもらった!』って喜んでたんですよ。『コイツ、こんなシリアスなシーンで何が“お姫様抱っこだよ!”って思ったのをすごく覚えています(笑)』と暴露。

それに対して、蒔田は「やっぱり、お姫様抱っこは女の子の憧れなのでうれしかったです(笑)」と笑顔で返した。ディーンも「“お姫様抱っこゲット!”みたいな感じだったよね」と、撮影時の“子どもらしく、無垢であどけない”蒔田を思い出して目を細めた。

次にまたフジオカが企画・プロデュースする作品に出られるとしたら?という質問には「立石とアユミみたいな二人が、同じ場所じゃなくて、ロードムービーみたいな逃避行…、何かから逃げるっていうのをやってみたいです」と答え、ディーンから「どこに逃げたい?」と聞かれると「ご飯がおいしい所がいいです。あと、宿がきれいな所(笑)」とリクエストした。

松永監督も、またタッグを組むとしたらどんな作品を?と聞かれ、「ディーンさんに馬に乗ってもらいたいです。ちょっと人里離れた島とかに、ディーンさんが都会からやってきて、上半身裸で馬に乗るんです」と答えると、会場から大きな拍手が起こった。

フジオカは「馬、大好きなのでいつでもやりますよ!」と乗り気。監督が「その後ろに、彩珠、乗ってていいですよ」とさらにアイデアを重ねると、「それでロードムービーですか!」とディーンがさらに返して蒔田の案につながるなど、アイデアがどんどん膨らんでいき、「映画はこんなふうにしてできていくんです(笑)」と企画・プロデューサーの顔ものぞかせた。

映画「Pure Japanese」は全国公開中。

◆取材・文=田中隆信

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