約三週間撮影をさせて頂きました会津は、僕が演じた島村の目を通した『雪国』の世界を、より雪深く美しいものにしていただきました。このご時世に東京から離れて仕事をさせていただけること自体、ありがたく奇跡的なことでしたが、撮影に参加してくださった地元のボランティアの方々、撮影場所を提供してくださった方々をはじめとした、その土地の人々の暖かさに触れる撮影でもありました。心から感謝しています。その場所にいかなければ撮れなかった画はもちろん、その場所でなければ出来なかったお芝居もあったと感じています。是非、放送を楽しみにしていていただけたらと思っています。
それぞれの「雪国」を大切にしながらもチーム全体で同じ方向に進んでいるという信頼のできる現場でした。厳しくも美しい寒さの中で、より一層「雪国」の登場人物の生きる情熱を感じられた会津若松での日々に感謝しています。撮影に向けて日本踊りや三味線のお稽古をする中で、駒子を通して、芸には生き様が宿るのだということを改めて学ばせていただきました。まさに雪のような美しい余白を持った「雪国」というこの作品が、皆さまにのびのびと受け取っていただけたらと思います。
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