<ドラマアカデミー賞>最優秀作品賞は「最愛」『想像の中で梨央たちの物語を続けていただければ』(新井順子P)

2022/02/22 17:00 配信

ドラマ

「最愛」が第110回ドラマアカデミー賞で最優秀作品賞を受賞(C)TBS

第110回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞では、吉高由里子主演の「最愛」(TBS系)が最優秀作品賞に輝いた。「Nのために」(2014年TBS系)「リバース」(2017年TBS系)「アンナチュラル」(2018年TBS系)「中学聖日記(2018年TBS系)「MIU404」(2020年TBS系)に続いて、今回で6回目の作品賞受賞を果たした新井順子プロデューサーに話を伺った。(※一部ネタバレを含みます)

オリジナル作品に挑んだ新井プロデューサーは、「このチームでオリジナルのサスペンスドラマを作るのは初めてで、各話、どこまで謎を引っ張りどこまで見せるのか、みんなで意見を交わしながら作りました。特に終盤はストーリーを何回も練り直し、完結できるのかと頭が痛くなったぐらい。それだけに評価していただき、ありがたいです」と生みの苦労を明かすとともに喜びを語った。

主演女優賞を獲得した吉高由里子のみならず共演者たちの熱演も話題になったが、終盤一際注目されたのは、主人公・梨央を守り続ける弁護士・加瀬を演じた井浦新。新井プロデューサーは、「キーパーソンの加瀬を井浦新さんに演じてもらったのは、ご本人がとても優しい人だから。井浦さんなら『最愛』ゆえにそうなったと共感してもらえるのではと思いました。実際に反響はとても大きく、先の展開が読めないオリジナルの強みを感じました」と信頼を明かした。

完結早々“「最愛」ロス”の声も相次いでいたが、視聴者からは続編のリクエストも寄せられているという。これについて新井プロデューサーは、「私たちの中では完結したと思っているので、皆さんの想像の中で梨央たちの物語を続けていただければうれしいです」と語っている。
(取材・文=小田慶子)

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